パネリスト初体験
フォーラム、シンポジウムで、専門家などがステージに登壇して公開トークをします。
その登壇者がパネリストですが、これまでパネリストをした経験がありませんでした。
むしろ、裏方としてパネリストをお願いし、会の段取りを行う側です。
今回、地方創生政策アイデアコンテスト最優秀賞受賞者として、登壇させていただくことになりました。
初めてのパネリスト経験が、地方創生担当大臣の基調講演を初めとした、自治体の長、大学教授の方々と並び、しかも東京の都心部、内閣府主催の大舞台。自治体職員がなかなか経験できないようなことなので、自分が如何にここから学びを得るかという気持ちで参加しました。
フォーラムの動画も近日公開されます。
RESASフォーラム2017ホームページ
https://forum.resas-portal.go.jp/2017/
登壇への準備
初めてながら、自分なりに事前の勉強、準備。とにかく「3つの視点」をもって話す内容を考えました。
○お越しいただく会場の皆さんにとって何がベネフィットか?
来場者は、その分野の専門家が登壇して一同に会するため、地方創生に関する政策、データ活用の最新動向、先進的な取組みを情報収集し、組織、個人の仕事、学びに活かしたいと考えていると思います。
○主催者の目的を達成できるか?
主催者は、国民にデータ活用の機運を高め、地方でもデータを使った政策や、そのようなスキルを持つ人材が生まれ、増えていくこと、ムーブメントの種になることを期待していると思います。
○上記2つのために、自分に期待される役割は何か?
来場者と主催者のために、私に期待されていることは何か。その役割をきっちり果たすことが大切です。私はデータを使う、いち自治体職員の立場として、
来場者には、
「普段、どうRESAS(リーサス)やデータを活用しているか。その考え、事例を提供する」
主催者には、
「RESAS(リーサス)とデータ活用の有用性を広めるお手伝いをする」
という役割を果たそうと、また、呼んでいただいたからには、できれば期待以上のものをお返ししたいと思いました。
ストーリーの内容
■コンテストでの発表概要
発表の動画はこちらからご覧になれます。
https://contest.resas-portal.go.jp/2016/
■データを業務にどう使うかの考え
①どの分野にも使える
産業、福祉、教育、環境etcどんな分野でも、担当でも政策立案にデータが使える。
②強み、弱みを見つけるために使う
リーサスを使うと簡単にベンチマークができ、自治体の強み、弱みを発見できる。
③課題を絞り込むために使う
打ち手を考えるためには課題を絞ることが大事。課題を絞ると楽になる、その事例をデータを使って理解してもらう。
■データを使う意義
①選択集中の重要
どの自治体も厳しい財政の中、どこに資源配分し、持続可能な公共経営を行うか、データなしに判断できない。
②説得
データで見せることで、上司、同僚、市民の皆さん、周りに納得してもらいやすくなる。説得ではなく、納得へつながる。
③自信
新しい事業を立ち上げると、批判されたり、予定通りいかなかったり、色々な壁にあたる。そのときデータで「何が正しいのか」を確信していると負けずに進めていける。
といったことをお伝えしたつもりです。
でも、うまく行きませんでした(笑)
パネリストとのトークの流れのなかで、それを伝えていくのが難しいかったですし、反省点ばかり。しかし、うまくいかなかったからこそ、多くの学びがありました。
最後に
パネリストより大変なモデレーター(進行役)を務めてくださった慶應義塾大学の夏野剛先生には慣れない自分をうまく導いてくださって本当に感謝です。自分もこんなレベルの人になれるのだろうか、と高い領域を見せてもらえました。控室でも、山本大臣との雑談でも、ムードメーカーで、失礼ですが、とても楽しい方でした。
同じ慶應義塾大学の渡辺美智子先生は、教育分野からのご意見をたくさん聞かせていただき、隣で話しながら、教育視点からデータの使い方を学ばせてもらいました。
燕市の鈴木力市長からもトップの立場から、どう人材育成、政策に生かすかを教えてもらうことができました。市全体を導くためにデータをどう活用するか、本当に先のことを考え、人材に投資されています。
そして何より、私にこのような機会を与えてくださり、準備など大変お世話になった内閣府のHさん、コンテストのときから今日もずっとフォローしてくださった内閣府のHさん、アテンドしてくださったデロイトトーマツのTさんには心から感謝です😌
私は出るだけで終わりですが、裏方はとても大変だったと思います。
日本にムーブメントを起こすような、全国の地方自治体のお役に立てるような役柄を与えていただき、また、地域から他地域、全国にも広がるような貢献がしたいと思っていたので、その一翼を担うようなことができたことがさらに今後のモチベーションにつながります。
渡辺先生から「博士まで行かないんですか?まだ誰もいない領域の第一人者になって!」とお別れするときまで激励くださり、やはり博士に行きたいと思えました。
自治体職員として、また志が高くなった1日でした。糸島から頑張ります!
山本大臣の名刺
と、
プレミアムうまい棒もらいました。