九州大学のビジネスプランコンテストの審査委員をしてきました。
なんで公務員の私がビジコンの審査をするのか、プレゼンする人たちからは違和感があったかもしれません。
最後の審査講評でも話しましたが、全部に共通して言えたことは、ターゲットの絞り込み、つまり、ペルソナがイメージされていないこと。ほとんど、ざっくりしたセグメントを切ることで終わっていました。
市場規模も、セグメントの上位数%という方法になってしまいがちです。いわゆる「チャイナシンドローム」と呼ばれます。
ペルソナがしっかりイメージされれば、尖ったアイデアも浮かんできます。
私は経営学を政策に持ち込むことを自分なりに研究しているため、政策でも同じようにサービスのターゲートを決めてから、目標値を出します。例えばあるターゲット層の企業に絞り込んで、『137社』誘致すれば、法人市民税収入で、福岡都市圏の平均を超えることができるなど。。。
この辺は、書くと長くなるので、実践で一緒に働く職場の人に、実例を見せて方法を伝えていきたいと考えています。
講評では、もう2つ話しましたが、それとは別に、このコンテストに出た人たちは、それだけで得るものは大きかったはずです。
一連の企画立案の流れがわかり、なんといっても人前で自分の考えを発表し、評価してもらうことで、度胸と積極性がアップします。
次からは当たり前のように応募でき(先輩たたちはみんな卒業後もやってます)、ここで学んだことや周りの人のレベルが高かったことに気付くはずです。きっと彼らの中から、活躍する人が出てくると思っています。もともと経歴もすごい人たちがたくさんいますし笑
昨日ベンチャーピッチコンテストで、写真右側の先輩2人乗が1,2フィニッシュで世界大会のサンフランシスコ行きが決定。
2人とも、最近糸島で桑の木を植える相談に来られたり、政策アイデアの相談に来られたり、そんな人がたくさん近くにいてくれるのは、刺激がたくさんもらえ、サボり癖が抜けるので、卒業後を見据えた大学選びも重要ですね。
P.S.
それから、RESAS COMMUNITYで連載投稿していましたが、9/14で第10回(最終回)を終えました。
⇒ https://community.resas-portal.go.jp/user/topic/343
結構大変でしたけど、割とあっという間でした。途中で、遠方の知人に『見てますよ』と言われたり、メールいただいたり、紹介した著者からコメントいただいたり、というのが本当に後ろ支えになりました。
マラソンの応援みたいなものでしょうか🏃💨
さすがに2ヶ月半、
毎週休まず続けると達成感は得られました🙆
貴重な機会をいただいた内閣官房の皆さんに感謝🙏
リーサスコミュニティなので、(とくにリーサスを使った)分析のノウハウを書いた投稿の方が反応がよかった気がします。
ただ、
「実現しないアイデアは、ただの妄想である」
と、有名デザイナーの佐藤可士和さんの言葉にあるように、アイデアを考えるときに実現可能性はとても大事です。実現可能性がなければ、アイデアは存在しないのと同じであるし、実際の仕事ではデータを使うかに関係なく、どうすれば予算がつき、利害関係者が納得するか、充分考えるはずなので、コンテストでは考えないのはやっぱりおかしい…
今回、私が関わったビジコンの審査でも、純粋にプランの実現性を見るための、
「実現可能性は他項目より2倍の配点」
がありました。
そんな想いもあり、実践フェーズの回数を最後の3回ほど投稿させていただきました。
全10回、皆さんの参考になっていれば幸いです。