博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

福岡空港に「ANA FESTA カフェ&バル糸島」がオープン!!

福岡空港と一緒にANAフェスタが丸ごと糸島に生まれ変わりました。
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2月8日に国内線南側2階に「ANA FESTA カフェ&バル糸島」がオープンしました。
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スポーツ観戦をしながら、福岡のクラフトビールと糸島産の食材を満喫できるスポーツバースタイルの店舗です。午前中はコーヒーと糸島産を中心とした福岡の食材を使った軽食が、地元の豚や海産物を使った食事やおつまみが提供されます。
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ほかのお店では買えない、糸島発の土産菓子や、メニューで使用されている食材の販売もあります。
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こんな仕事にたくさん関われるのは楽しいですね~

糸島産ふともずく新商品ローソンで発売!

(株)ローソンと糸島漁業協同組合もずく部会と博多女子高校がコラボして、糸島市志摩芥屋の「糸島産ふともずく」を使った新商品が発売されます。
九州地区1307店舗と首都圏143店舗で2つの新商品が同時発売。


糸島にはまだまだ知られていない食材がたくさん。私も隣の町、唐津で育ちましたが、まったく知らず、糸島に来て初めてふともずくを食べました。

 

プチプチして、美味しいです(^.^)

27日はLAWSONへ!

にすぐに、売り切れるかも!?


≪ローソン商品情報≫
◇発売日 平成30年2月27日(火)
◇場 所 九州内のローソン及び首都圏のナチュラルローソン
◇商 品 2メニュー
 ①糸島産ふともずくを味わうネバネバスープ(税込350円)
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 ②糸島産ふともずくを味わうネバネバサラダ(税込320円)
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発売記念として漁師さんと高校生がローソン店頭で一緒に販売します。 
 
≪発売記念店頭販売イベント≫
◇日 時 平成30年2月28日(水) 10~14時
◇場 所 ローソン福岡キャナルシティ博多前店(福岡市博多区住吉1-1-
1)        
◇内 容 もずく部会漁師と博多女子高校生徒が店頭で販売 
 
◇詳しくは糸島市ホームページを!
http://www.city.itoshima.lg.jp/s007/030/2/02/20180220112940.html

 

そして、ふともずくに続く第2弾、糸島産天然真鯛だしも始動してます!
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糸島産ふともずくが東京や宅配でも取扱いされました!

東京都千代田区にある糸島市ミニアンテナショップ『メゾンデリス三番町』さんで、「糸島産ふともずく」の取り扱いが始まりました!

https://m.facebook.com/itoshimaantennashop/
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フードアクションニッポンアワード2017で日本の10逸品にも選ばれたその味を食べてもらいたいです。

http://www.city.itoshima.lg.jp/s007/030/2/02/20170808163746.html

 

そして、Fコープさんでの取扱いもしてもらい、我が家にもちゃんとチラシが回ってきました。

女子高生たちが手書きで宅配注文用に作ってくれました。ほんとは色まで付けてくれてたんですが残念(>_<)

でも、高校生たち、色んな人のお家に回ってよかったね(^^)
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Fコープさんのいいところは、販路と宣伝が一体になっていること。お店に置くだけでは知ってもらえませんが、プロモーションとチャネルが一緒になり、漁師さんたちのような人的資源が不足していたり、地元産で漁師直送の高品質を訴求しながら、お届けしてくれ、こんなところはなかなかありません。

しかも、生産量に合うようにエリアを決めて出すことができ、本当に地域の事業者の味方です。

H所長、S副所長、Yさん、ありがとうございます。漁師さんたちとの打合せ、女子高生と販売員さん、生協会員理事の皆さんの試食会まで開いていただきました。

 

そして、ありがたいことに、私自身を地元紙に取りあげてもらいました。

周りに支えられてます。
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町役場からブルージャイアントを目指してもいい!

BLUE GIANT』(ブルージャイアント)という、石塚真一さんの漫画を読みました。ジャズを題材とした作品で、高校生が世界一のサックスプレーヤーを目指します。

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ブルージャイアントとは、あまりに高温のために青く見える、青色巨星(せいしょくきょせい)のこと。世界最高のサックス奏者に与えられる称号らしいです。

 

漫画からも色々気付きがあります。

これまで子どもの頃から、ただ面白いかどうかでしか見ていませんでしたが、漫画の共通点は多く、仕事にも参考になることがたくさんあります。

 

仕事で日本一、世界一のプレーヤーになると考えたときに、ブルージャイアントからも教えられたり、再確認できることがあります。

 

1 努力

主人公の宮本 大(ミヤモト ダイ)は仙台市の高校生。河原で毎日3年間、深夜も真冬も、練習を欠かさない。人ができないほどの努力ができる人でないとこのレベルには到達できない。オリンピック選手もそうですが、人生の限られた時間をどう使うか。若ければ若いほど時間があり、短期間で集中して努力できますし、頭脳や体力のピーク時に努力を積み重ねていく必要があります。大人になって、あとから気付く場合が多いので、やはり子どものうちから、やりたいことというより、好きなことを見つけるのは大切です。

ちなみに最近出張で仙台に行き、漫画のモデルになった愛宕橋をたまたま通っていたので、イメージがより湧きました。そして、自分がまったく努力が足りていないことを痛感…

 

2 師匠がいる

ブルージャイアントでは世界一まではいきませんでしたが、日本のトップレベルで世界の壁を知っている師匠が現れ、自主練習しかしていない主人公に基礎と、その人の特性を伸ばす指導をします。子どもに人気のドラゴンボールなんかもそうですが、悟空も強くなる段階で師匠に出会っていきます。亀仙人はまさにそうです。

私も『データ分析×政策立案』の師匠に出会いたい…

現実的に海外の方は無理なのですが、何人か直接面会に行ったりして弟子入りしようとしています。

 

3 仲間

主人公一人で、完結したり、強くなったり、成功していくストーリーはありません。宮本大もピアノやドラムなど仲間を作ります。

しかもポイントは、仲間は『内部に外部×異分野』が加わることです。きちんと経営学の理論でもあり、サクセスストーリーや冒険漫画に使われているので驚きます。高校の同級生だけや地元だけの外を知らない人たちだけで、そのまま世界一になるのは難しいでしよう。仕事でも組織や地場の人たちをどう外に繋げていくか、仲間を作っていくかは非常に大事だし、何より自分自身が成長するためには必須です。

 

4 外の世界

あるレベルまで来たら、外の世界に飛び出します。ブルージャイアントでは高校卒業とともに、仙台から東京に出て、東京の最高のステージ『so blue(ソーブルー)』に立ったら、ドイツへ飛び出します。

仙台の高校生が、外に出ることで、新しい気付き、外の人脈ができていきます。

そしていつしか、主人公が日本の音楽に貢献したり、次世代を育てたりというのは目に見えます。

 

私も糸島の中だけ見ていたら、全国の政策コンテストなんて応募してないと思います。

応募したことで、全国の政策立案の現状を知ることもできたし、自分の足りないところを見つけたり、力をつけていきたい、目標に向けて、この道を選択したいと思うことが出てきました。

 

まさか、

田舎の町役場に入った一自治体職員の自分が、日本、世界に目を向けて、色んなことをしようと考えるなんて…


なかなか遊んであげられない息子のドラゴンボールの話も、ブルージャイアントと同じだなぁと思いつつ、佐賀の古湯温泉にある「田舎」という瓦そば屋に連れていき(付いてきてもらった!?)、二人で温泉に入って参りました。

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糸島ファームtoテーブル分析編②~2軸で見るともっとわかる~

データを分析するときの手法のひとつとして、2軸で見ることをオススメします。

これも、コンテストで参考にするために、スライドに入れました。

よかったら見てみてください。

 https://youtu.be/UPho-RYS5gg

 

■複数の視点で見ることができる

■データを組合せると分析が深くなる

■ポジションがわかりやすい

といった効果が得られます。

 

これは縦軸が農産物販売額、横軸が農業者の数を表しています。

糸島市が他自治体と差別化できるポジションにあることがわかります。ということは、この軸で打つ政策は強みとして使えます。

これもRESASからデータをとれるので、他自治体との比較を同じようにやればどの地方でも同じ分析ができるのでぜひやってみてください。縦軸を商工業、漁業、観光に変えてみるなどバリエーションも多数です。
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もっと数を集めると、従業者と販売額の関係を求めることもできます(方程式にもできます)。また、似たようなグループも存在し、塊(クラスター)にも分類できるかもしれません。

それらは、1つの軸の棒グラフでは気付けないことですが、2軸にするだけで、分析が深まり、自分のポジションがわかります。

 

少しずつですが、糸島ファームtoテーブルに入れた分析の考え方をご紹介していきます。

東北の講演でも話しましたが、糸島市だけよくなればいいとは考えられません。日本全体がよくなるために、全国の地域の自治体職員の悩みを少しでも解決できるお手伝いがしたいと思います。

 

EBPM東北講演会が終了!〜東北は素敵な人が多かった〜

講演会って、皆さん行きますか?
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私も実務でやってる人のやつが面白いので、そっちの方は時間を作れれば行ってみたりします。

今回、自分が講師として東北へ行って来ました。
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http://www.tohoku.meti.go.jp/kikaku/chihososei/topics/171220.html

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1616457955115282&id=554316851329403

仙台、盛岡の2ヶ所、両会場とも満席で大変嬉しかったです。
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自分が実務家の講演しかあまり行かないのと同じように、私自身がコンサルでもなく、いち公務員として皆さんと同じ立場で少し変わったことをしているので、そこが聞いて面白いポイントかなと勝手に思ってます。
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またコンテストから一年ほど過ぎて、そのあとの実践編まで話すことができるので、自治体の皆さんにはそちらの方も?そちらの方が?面白かったようです。

「EBPMの効果が高い」というのを実践で証明していくことも使命です。どうしてその政策に行き着いたか、連携を組んだか、そして結果こんなことが生まれた、と説明していき、実践での成果まで出てくるので、近い取組を考えていらっしゃる人たちにも興味深かったのではないかと思います。
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講演だけしか話さないプロモーション手法。たぶん日本でも自分しかやってないような方法なので、わざわざ参加してくれた人にお得感も持ち帰ってもらえたかもしれません。

糸島だけでなく、全国の地域をよくしたいので、「ここだけの話」をたくさん盛り込みたいと思っています。

 講演の関連テレビの話でナインティナインの『ぐるナイゴチになります』に早速出てました(笑)

加布里湾の国産はまぐり!
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東北はとても奥ゆかしい人が多いと感じましたし、現地の人がそうおっしゃってました。

アイスブレークで突然むちゃぶりしたり、質問もこっちからお願いしてしまい、申し訳ないです(笑)

でも、皆さんに、

傍観者ではなく参加者になってもらいたかった

から、そして、

知ってるではなく、自分が出来ているか

で考えてもらいたいから、最初にこんなことを言ったり、動いてもらったりしました。

 

自分としては、講演の悪かった点を知りたい…経産省の方々には尋ねたけど、なかなか言いづらかったと思いますので、アンケート結果で改善点をもらえたらなぁと思います。

 

こんな機会をいただいた東北経済産業局のi山さん、s室長、s藤さん、n田さん、s木さん、そしてサポートしてくださった局の皆さんに本当に感謝いたします。

地域から他の地域へ、そして全国の地域へ貢献したいという私の仕事に対する想いを叶えるきっかけをいただきました。

 

皆さんと一緒に行ったセリ鍋、牛タン、ほんと本当に美味しかったです。
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次は、3月のビジネススクール卒業生コンテストのあと、熊本で4月と5月の勉強会の講師予定。これまでとちょっと志向が違う内容なので、少し工夫できるように頭を使います。

ふともずく加工!ローソン工場へ見学。

糸島産ふともずくとローソンコラボ商品の発売に向け、高校生たちと一緒にローソンの大分工場へ見学に行きました。
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工場内は企業ヒミツで、お見せできないのが残念。異物除去のためのスゴい設備の数々でした。

そして、高校を含めた打合せや、
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漁協との打合せ、
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養殖の現場まで視察。いまは網はありませんが。。。
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「やったー発売された!」で終るのではなく、ここに一つ手を打つかどうか。担当者1つの知恵と努力で、まちの宣伝効果が遥かに変わってくる!

 

 

 

糸島ファームtoテーブルで、「レストラン ひらまつ」平松料理長が糸島で食材探し!

「レストランひらまつ」を旗艦店とするレストラングループ、☆ミシュランの星☆をいくつもの店舗で持つ、株式会社ひらまつ様
その「レストランひらまつ」の料理長 平松大樹氏が、糸島市の生産者を訪問し、生産現場や食材を見て回られました。

 

『糸島ファームtoテーブル』事業でご案内しました。

 http://www.city.itoshima.lg.jp/s007/030/2/03/20180122095320.html
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リアル部分でシェフ案内やイベントなどを行うのと別に、ネットで宣伝を併用します。

市のホームページをキュレーションサイト的に使っているまちや、部署は少ないのではないでしょうか。

お金をかけずにやれるSEO対策も共有したいいですが、これはブログに書いてしまうと商売してる人に迷惑をかけるので、講演に呼んでくださった自治体職員の皆さんたちに、時間があれば、お話するようにしてます。

とかいいつつ、インスタの使い方がまったく不明で、一日にしてアンインストール(笑)

 

新規事業は、

最初、内外の障壁を超えるのが大変。

やりだしたら、結果を出さないといけない不安、

軌道に乗ってきたら、組織として事業継続性をどうつくるか、

とずっと何かしら課題が。

 

昔、ある料理人(同級生のお父さん)から、「器用な奴より不器用な奴のほうがいい。不器用な奴の方が一生懸命やるから」

と言われて、不器用な私はとても心強かったのを覚えています。

 

そして今、「自信満々より不安な方がいい」と思いました。自信をもってやったり、そのように見せて(笑)実施したりしますが、ホントは心の中では不安を抱えてます。

その方が一生懸命考え、次の行動を起こせます。

 

経営学を学んでよかったと思う点の一つに、素晴らしい経営者たちの言葉をたくさん得ることができたことです。

稲盛和夫さんの言葉に、

「何があっても乗り越える闘争心がない限り、チャレンジしてはならない」

というのがあります。

まさに新規事業はこれ。

やりたい!と言った時には、それだけの闘う覚悟を決めないといけません。

やるときも、

やり出した後も。

 

色々ありますね。

今日は朝から調子が悪かったので、打合せもあまりうまくいかない感じ。

でもたぶん明日はいい日になりそう。

 

そして、もうすぐ職場旅行。

みんなと楽しんで癒されます。

 

 

糸島ファームtoテーブル分析編①

糸島ファームtoテーブルを提案したときに使った分析の考え方を少しずつ紹介します。

同じ自治体職員のみなさんの役に立つと嬉しいです。そして、外から糸島市の職員にも刺激を与えてほしい!

 

 3C分析を活用

「分析を始めるときに何から手をつけていいかわかりません」

という悩み😞🌀が多いと思います。

目標に関係する要因を分析すればよいのですが、初めて手をつけるときは難しいですよね。

そんなときは、もし何も思い付かないようであれば、3C分析をオススメしています。

コンテストでは、私が頭で考えれば済むことをスライドに一枚使うか迷いましたが、本当に意図して出しました。

 

全国の自治体職員に役立ててほしかったから。 

内閣府のリーサスホームページで、ずっと動画や資料をあげてもらえ、あとからでも、来年コンテストに出る人にも参考になるはずと思いました。

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民間の人が使ってると「へぇー」かもしれませんが、自治体職員の私だからこそ、こんなツールをあえて使って外に出すことで、「誰でもできることなんだ」「やってみようか」という気持ちもってもらえるんじゃないかと思いました。

 

市場・顧客

ここでは、市場規模、成長率など全体的なことを見ると同時に顧客の動向などを確認します。別に産業政策だけに限りません。どんな分野でもその業界の全体像やトレンドを分析するところから始まります。

 

自団体

自分の地域や自治体の強みや弱みなどを分析します。ここではおなじみのSWOT分析なども活躍します。

 

競合

近隣自治体、提案する政策(サービス)内容の比較、平均との比較など競合に真似されない、独自性が高いなどを分析します。

 

分析を初めていくときに、この3つの軸に沿っていくと、課題や自分達の強みなどがわかってくるので、考えるより先に手を動かしてみてください。私の資料の右上にはこの3つの軸を表示してます。この軸に沿えばあのくらいの分析は簡単にできるということがわかると思います。

 

コンテストに出られた他チームの空き家や定住までの政策発表をみても、人口動態(市場や空き家の推移、移住者の行動など市場、顧客視点から始まり、近隣自治体や県平均との比較などで強みをあぶり出し政策を導いています。3Cに沿ってご覧になってください。同じようにできるんだと考えていただけると思います。

よかったら資料も動画もこちらで見れます。

 https://contest.resas-portal.go.jp/2017/

 

経営環境を分析するツールにはPEST分析などいくつかありますが、3Cが、もっとも使いやすく、汎用性も高いと思い、一つ紹介するなら、これを出してます。

 

よかったら、次に自分が政策立案するときに使ってみてくださいね。

 

ちょっと、驚き。。。

同僚や先輩たちから、

「リーサスの使い方がわからん!」

「分析ってどうすると?」

「上司から資料に突っ込まれるからリーサス使って納得してもらおうかと」

などなど、データやリーサスのことに関する話題が増えてきました。

リーサスがEBPMのきっかけになっていくのが一番の目的でしょうから、リーサスの使い方でわからない!となるより前に、今回のような分析手順を学んでもらいながら、リーサスを使ってもらいたいう気持ちです。

私がそうだったように。

でも、同じ職場でこんなに関心が高まっていくことは嬉しいことです。

市の広報の担当者も関心を高めたいという気持ちで、私みたいな職員を掲載してくれました。
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プレゼン動画もアップされ、目標数値もちょっと計算。

地方創生☆政策アイデアコンテストの最終審査会のプレゼン動画がアップされました。


【地方創生☆政策アイデアコンテスト2017 最終審査会】糸島市 (岡祐輔) - YouTube

 

自分の写真や動画見ると、太ってるなぁ~とか、こんな声かぁ~とか、早口だったなぁ~、スライド減らせばよかったとか、中身と関係ないものばかり見えてしまいますね💦

 

それはそうと、ほんとにざっくりですが、糸島ファームtoテーブルのファーストステージ東京において、どのくらいの数値目標を立てるか、考えてみました。

 

社会学者のエヴェリット・ロジャースが1962年の書籍『Diffusion of Innovation』で提唱したロジャースの普及理論というものがあります。

横道ですが、結構有名な以下の本の最初にも出てきますが、ベンチャーのステージにも出てくるような、よく使われる理論です。
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https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B01N6EMSU7/ref=yo_ii_img?ie=UTF8&psc=1


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(ウィキペディア普及学より)

これはイノベーター2.5%(誰も知らないものを先駆的に手に入れるマニア)、アーリーアダプター13.5%(アンテナが高く業界に影響力がある人)の合わせて16%の層を超えると爆発的に商品が普及するという理論です。逆に言うと、ここを越えることが難しくこの前段階で終わることがほとんど。。。

余談ですが、ちょうどふるさと納税がこのあたりまで普及しているので、今後爆発的に増える時期だと個人的には予測してます。

 

この理論とパーチェスフローというマーケティング手法を応用します。

売上=購入数×購入単価

このうち購入数は、

消費者数×認知率×配荷率×購入率

で表され、購入フローを利用しています。

 

東京って30~40代女性だけで、300万人近くもいらっしゃるんですね。日本人だけで270万を越えてました。そして、おおよそ月2回外食されています。

パーチェスフローを少し違う使い方をして、年間を通じて16%の延べ人数を受け入れることが可能な店舗を計算すると、700店舗くらい。f:id:okagon:20171228173433j:image

ただ、すべての顧客層を対象にして、どこのお店でもよいという訳ではないので、うち黒字店50%(調査によって違う)、さらに糸島の食材に合うような飲食業態(例えばフランチャイズレストラン、居酒屋チェーンなどを除く)、顧客層のお店を考えると20%くらいではないかと想定し、
707店*0.5*0.2=70店

ネットワークを築いてブランド力を高めるには、なんとなく妥当な数字かなと思います(笑)

何にもしないより、きちんと数値目標を立てることが大事ですよね。

 

実はコンテストのときは、「数十店舗くらい想定してます」と審査員に答えちゃいました。動画に残ってるので、先にきちんとやってれば、はっきり答えることができたのに。

なにも計算しないと勘ですが、やはりエビデンスを意識すると実践後も設定した数字が妥当かどうか検証できます。

 

よく探索型と検証型の分析と言われます。

実際にデータで政策立案されたことがある人はわかると思いますが、課題を発見するときに探索型が多く、仮説を立てたときに検証型が多くなります。ただ、一連の政策提案までの作業の中では明確に分けられず、自分の中では大きな意味で両者とも探索型です。

今回の目標を実践で検証するようなものが本当の検証型になると思っていて、実務の世界では、RCT(ランダム比較化試験)、ABテストやパネルデータ分析のようなものはまさにフィールドで検証される手法になっています。

 

店舗数の数値を追うことで、政策効果を検証し、延びなければさらに要因を探り、政策改善するPDCAサイクルです。もずくの売上も同じ。政策以外の影響、たとえば景気などの要因を排除して検証する実験計画を立ててないので、研究者としてはダメでしょうが、研究職でもない自治体職員が政策を打ったときに店舗数が増えた場合、第3の要因の影響がどれだけあるか、そんな細かいところまでする必要はないと思っています。

こまかいところに入りすぎるよりは、どんどん実践して、自分の強みを伸ばし、次の企画も考えた方が有意義です。

 

年末年始はたくさん飲み会で種まきできるときですが、やはりお互いの想いを話して、発展しそうなとき、ここは一緒にはやれないようなとき、飲み会もトライ&エラーです。

また新しい糸島づくりができそうです。

もうある程度光が当たっている分野はよく、糸島をさらに発展させるため、まだ「スポットが当たっていない」分野に手を入れたいと思います。