博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

RESAS COMMUNITY!

リーサスコミュニティで「地方創生☆政策アイデアコンテスト糸島実践編」の連載はじめました。

 

毎週金曜17時に更新します。

https://community.resas-portal.go.jp/user/topic/307

 

政策アイデアを考えた経過から、実践まで、紹介していきます。

 

一生懸命書きますので、よかったら見てもらいたいです。

 

地方創生政策アイデアコンテストに関して、他自治体の市民の方から「コンテストに出たいので相談に乗ってもらえませんか?」というご相談が!?

ネットで動画を見てからのということで、光栄なことでしたが、まずはご自分の自治体の担当部署をご案内させてもらいました。

 

自治体によって取組みへの温度差はあると思いますが、少しでも市民の方から反対に役所へ刺激を与えてもらうようになるといいなぁ~という気持ちでした。

 

とても地域の教育に情熱のある方だったので、頑張ってほしいです。

 

2018の募集も始まりました。

http://www.soup-stock-tokyo.com/sp/menu/01/06/000000D059/

マーケティングモデル第2弾真鯛だし完成、販売開始。

RESASを使った政策アイデアから生まれた糸島マーケティングモデル事業。ふともずくに続く第2弾として、糸島産の天然真鯛を使った出汁「だしスープっ鯛!」が完成。このデザイン、ネーミングは高校生作。
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糸島でも真鯛の水揚げ1,2位を争う船越漁港で水揚げされる天然真鯛を使ってます。

 

地場の水産加工企業(株)やますえが博多女子高と一緒に商品化!市長もいつも快く支援してくれます。
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糸島産天然真鯛を100%使用、本物の真鯛風味が抜群で、安全、安心な出汁です。

 

常温保存で使いやすく、10倍濃縮でたっぷり使うことができ、220mlの小型ペットボトルタイプで持ち運び、処分もしやすくできています。

 

今回、加工品である分、ふともずくのときより、かなり手間と時間がかかっています。10回以上の試作品が作られ、ようやく記者会見に望めました。
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早速新聞にも載せてもらい、こちらはデジタル版。

 https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/427828

 

ん~、事業をやっていて考えるのですが、

 

地産地消」は、ある意味まやかしの言葉。

 

一次産品だけを見ると地産地消で良いのですが、どこかで外に売って行かないと、地域経済が活性化しません。

そこまで考えずに、地産地消だけで、ただ地元の家庭用として買い支えられるだけ、給食で地域貢献…で終わってしまっては(特に産業がない糸島では)いけません。そういう意味で、稼ぐことが第1に来ることを忘れてしまう、いいことをして満足する危うさ。。。

 

「地産地工」といいますか、一次産品が地元で二次に加工され、外に売っていくのが理想の地域が稼げるモデル。一次だけで他消されても、地元の付加価値が小さく、糸島の資源を使われ、他地域の稼ぎの方が大きくなってしまいます。

これまであった一次と二次の産業を組み合わせて「労働生産性を高め」て稼ぎを生み出すことを意識しなければなりません。

 

真鯛だしも、これからが大変ですが、実は同時に2年生が取り組む商材も決まりました。

高校の調理室にバイヤー約20名に集まってもらい、商品開発前のアドバイス、アンケートと、商材選定のための審査を同時に開催しました。高校生もプロに混じって、同じように商材を審査。ついこの4月に2年生になり、始まったばかりの授業でこのプロの目利き、意見、考えを体感するレベルですから、先生、生徒たちは大変です笑

糸島の事業者と高校生の勉強のため、空港、高速SA、レストラン、居酒屋、百貨店、専門店などのバイヤーが集まる贅沢な時間です。
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出口を見据えた商品開発を糸島の事業者に体感してもらい、このあと全ての事業者をマッチングし、販路を決めた開発を実践してもらいます。

そして、プロモーション法は選ばれた1商品の取り組みを共有し、真似てもらう。

 

最終的に選ばれたのは…

国産(糸島産)「●●●」!

今回は水産から離れ、社会的な課題の解決にもつながる、おもしろい商材になりました。

 

商品開発だけで終わらないのがこの事業。

「だしスープっ鯛!」がこれから多くの人に愛用される商品になるよう、数々の宣伝手法が。

 

今日はこの取り組みを鹿児島で紹介したいとオファーいただき、南日本放送ラジオに電話で高校生に生出演してもらいました。

 

すでに出口調査の時点でかなり販路の支援を得られているので「えー、あそこで売られるの!?」みたいな場所がたくさん出て来ます

。ちょっと明かすと、来週は高校たちが博多駅にある阪急さんへの商談日。となりのビルのマルイ内にある商工会アンテナショップDOCOREも決まってます。キャナルシティの横の住吉酒販でも売ってるので(博多駅内に住吉酒販の角打ち店もある)、主要な場所でお土産としても買っていただけるようになります。

 

これからたくさんメディアでもお披露目できれば。

 

真鯛だしは、詳しくはこちらで見れます。

http://itoshima-shisetsuyoyaku.jp/s007/030/2/02/20180625100429.html

 

そして家の前の100歳のおばあちゃんが昨日亡くなりました。元気なときは、よく声かけてくれてたので寂しくなります。

でも、元上司に「100歳の大往生やけん、お祝、お祝、お祝いっ鯛!」と言われました。

明日はそんな気持ちでお見送りに行ってきます。 

自治体職員は素晴らしい人がたくさんいる!

地方創生業界メディア「NATIV」で取材していただきました。


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取材にきてくれたライターさんは、いま狩猟女子として、糸島でシェアハウスを運営する、畠山千春さんで驚き!とってもパワフルな女性でした。

 

人物紹介

https://www.nativ.co.jp/article/2018/06/08/itoshima_oka/
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事業紹介

https://www.nativ.co.jp/article/2018/06/07/itoshima_futomozuku/
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自治体職員で熱意ある人、すごい能力や素晴らしい仕事をしてある人は、たくさんいらっしゃいます。

 

ほんとに何かをきっかけにスポットを当てていただいただけで、「スーパー」ではなく、同じ地方公務員。だって、同じ職場内にも私よりスゴい人がたくさんいます。

 

腐って、何度も仕事辞めようと思ったこともあり、シンデレラストーリーとはほど遠い泥臭い、勉強の仕方だし、仕事ぶりです。

 

ただ、これまで、自分が克服してきたり、実践してきたことが少しでも、自治体職員の役に立てば、嬉しい…

 

自治体職員は、仕事で世間に誉められたり、組織内で褒賞があったり、スポットを浴びるなんてことはほとんどありません。

地方創生メディアNATIVのように、地方で働く公務員にまでスポットをあててくれる人たちがいるなんて心強いです。

 

もっと地域で奮闘してある人たちを紹介してもらい、誉めてもらえる機会があると、きっと自治体職員もやる気も高まり、キラキラ輝く仕事ぶりを多くの人にみてもらい、「安定しているから」ではなく、やりがいのある仕事として、職につきたい人がで出てきてくれると思います…

仕事のパフォーマンスは…

テレビでマーケティングモデル事業を紹介してもらいました。

最初のころはテレビを断っていた漁師さんたちも、いまではお願いしたら受けてくれるように。もずく部会の代表はいつもカッコいいですね。
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テレビを見て、西鉄グランドホテルさんから、早速6月からふともずくのメニューを出したいと採用が決まりました。

漁師さんたちと一緒に訪問して、納品の話をし、他の糸島産品も紹介させてもらえることに。糸島フェアが待ってます。あとは必死で宣伝です。

 

この事業はたくさんの人が関わり、支えられ、始めた頃と比べると本当に輪が広がりました。

 

そしてQANアワード2018の受賞を市長にも報告させてもらい、お祝いしてもらいました。
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ほんとに、たくさんの人に支えられます。


これに関するエピソードがあります。

他市のとある方に、

「◯◯市に来たら、そんな仕事できないよ」と言われたことがあります。

 

もっともだと思います。

これまで組織で積み上げきた内部での人間関係が行動、成果に影響するはずです。

 

実は経営学の分野では実証されています。

ハーバードビジネススクールのグロイスバーグ准教授の研究に「周りの人の重要性」というものがあります。

 

ウォール街投資銀行で働く1000人以上の花形アナリストが他の銀行に移籍した場合に仕事のパフォーマンスがどうなったかを調べています。

個人の能力だけに依存するなら、移籍しても高成績をおさめるはずですが、実際は成績が下がるというデータが出ています。

しかも、長期にわたり成績は回復しません。

だから、どこの組織で働くかが、個人の能力発揮にとても重要で、同僚とのネットワークによる後押しが影響します。

移籍しても成績が落ちず、上昇したのは、多くがチームメンバーと一緒に移籍した場合です。

 

ちなみに、グロイスバーグ准教授の研究には「転職に失敗する5つの理由」を大規模調査で明らかにしているものがあります。

 http://www.dhbr.net/articles/-/209

 

今回も、いつも私を支援してくれる先輩が、情報を知ったとたんに、すぐ動いてくださって、市長はじめ、関係上司に連絡し、直接市長室で報告する機会を与えてくれました。

それも、休みの日だったのに、すごい速さで。

後輩のために、個人で出たようなコンペを喜んでくれて、ここまでしてくれる人がいるなんて、恵まれています。反対に先輩が困れば何かできることを探したいし、この行動を見習いたいです。

 

このような信頼が、次の仕事へのモチベーションをさらに高め、安心感を与えてくれます。いまの職場のおかげで、パフォーマンスが高まっているのは、感謝のほかないです。

 

今月は7回もプレゼンの機会がありました。
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大変だけど、ありがたいことです。

少しずつ仲間、ご支援くださる人が増える機会をいただいてます。

頑張ります。

内閣府で研修講師をさせてもらったのに…やらかした

内閣府で新任担当職員の皆さんに研修をさせていだだきました。
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勝手に私は楽しんでしまい、汗だくになりました。

この日の東京は暑かったんです。
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内容は政策立案したときの考え方を紹介したのですが、本流のスライド間に説明を入れすぎて、逆に分かりにくくなったと感じました。 

内閣府の皆さんは自治体にアドバイスされるお仕事がメインになると思い、考え方の説明資料をいつもより盛りすぎました。

TEDでも「プレゼンするときのアイデアは1つに絞れ」と言われてるの知ってたのに、何回やってもうまくやりません💦

 

ご参加の皆さんにとって、RESASを使う事例として「こんな使い方かぁ、いじってみよう」と思っていただければ、それが一番の成果です。

 

ただ、大きな失敗をしでかしました!

 

終了時間を勘違いし、30分も早く終わってしまうという失態!終わってしまって気づいたときには時すでに遅し。

 

面白い動画があって、見るともっとストーリーが伝わったのに。何やってんだ自分。ち~ん⤵️です。せっかく遠方から呼んでいただいた内閣府ビックデータチームの皆さんに申し訳ない気持ちです。この失敗分を御返しできるものもなく…

 

K幡さん、K西さん、Mさん、K田さん、Nさん、S木さん、S橋さん、ほかにもたくさんの皆さんにご準備からお世話になり、大変貴重な機会をいただき感謝です。

改善点をお伺いして、失敗を次に活かします。

 

次の日は、神奈川県相模原市相模女子大学でプロジェクトの説明会。
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3回目となる糸島プロジェクトは、学内でも人気になり、31人も参加してくれました。

おそらく定員超の応募が予想されるので、これはしぼるのが難しい…

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次は5月末に来ることになるはずですが、そのときに新しい連携を東京で種まきしたいと思います。

 

そして疲れたけど、
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九州大学大学院産業マネジメント専攻卒業生で、一年間に活躍した人を表彰してくださるQANアワードという制度があり、500人以上の中から、同期のOさんと私を優秀賞に選んでいただきました。
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週末に、最優秀賞を決めるプレゼンバトル。

審査員と卒業生たちを前に、2人だけで比べられるなんて…この会場はつらい。
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帰ってプレゼン資料を作ります。

でもでも、糸島のことで賞がもらえるので、こんなとこでも、シティプロモーションできて、ありがたいです✨

課題の絞り込み編

前回、データを使って行う政策立案手順の1回目を書きました。
http://okagon.hatenablog.com/entry/2018/03/31/152347

3つのCで、現状のデータ分析をしたあと、さらに絞り込んでいくわけですが、まずその中の一つである「分解」。

以下のデータはすべてダミーです。

市場の分析から、観光入込客の推移を見てみると、2016年から減少しています。

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この段階で「減っているから何とかしてくれ」と言われ、手を打ってはいけません。

課題の絞り込みが重要です。

ここで、観光客を分解してみます。

分解するときには、「時間」「地域」「人口統計」「行動」「心理」の軸で切ってみるとやりやすいです。ここでは2つずつ分けていますが、本来いくつに分解してもかまいません。ただし、表の「目的地別」を見てもらうと「温泉」「食事」となっています。これはいけない例です。分解するときは「漏れなくダブりなく」が原則。温泉、食事以外にかなり漏れがあります。

ここでは、宿泊別で分けてみます。

すると、観光客が減っているのではなく、正確には宿泊客が減っていて、日帰りは増えていることがわかります。
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これだけでも、かなりデータによって、課題が絞り込まれた感覚が得られるのではないでしょうか。

ただし!

分析は自分の意見を述べないといけません。

上のグラフを見て、宿泊客が減っていることに着目するか、日帰りが延びていることに着目するのかの判断は担当者次第です。

私は宿泊客が減っていることをさらに分析してみます。
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宿泊客を増やせる要因は何でしょうか。。。

先ほどの分解カテゴリーやロジックツリーなどを利用して考えます。

仮に観光施設の多さが、宿泊の増加に繋がると考えると、要因の観光施設の多さを横軸にとります。
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この手法で、他自治体と比較してみると、観光施設の多さが、宿泊客の多さに繋がっていると分析できます。
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ここまでくると、打ち手が見えてくるので、地域の資源を活かすことを考えたり、広域でコンテンツを増やしたり、ということが考えられると思います。

縦軸を人口あたりでとっているのは、自治体間の差をならすためです。市民一人あたりの観光客数、もっと言えば消費額が高いことが、費用対効果も大きく、本当に市民の収入になっています。

他の比較、代替などは、また何かの機会に。ワークショップ形式でやると、いろんな分解アイデアなどが出て面白いのでぜひやってみてください。

 

因果推論と言って、原因と結果をきちんと立証する方法があり、相関ではエビデンスとは言えない、と言われていますが、現場職員が実務を行うにあたっては、難しい手法より、まずはデータで政策立案するという姿勢が普及することが大事だと思いますし、実際に入手しやすいデータを今回のように活用していくのが効率的です。

 

といいつつも、自分の専門性を高めるために計量経済学をコツコツ勉強してます。

 

糸島市マーケティングモデルはテレビとも協力!

ぐっ!ジョブ テレビ東京 土曜14:30〜

http://www.tvq.co.jp/sphone/o_j/goodjob/
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に、糸島市マーケティングモデル推進事業を取材してもらいました。

数日間密着して30分の放送。時事的なニュースでない、ストーリーが伝わる企画番組。手法は言えませんが…きちんと事業の一環として実施しています。

まずは、博多女子高に来てもらい、西鉄グランドホテルの副料理長たちに、高校生たちからの糸島産ふともずくプレゼンから始まりました。
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採用してもらえるのでしょうか!?

 

ふともずくを養殖する漁師さんの代表は…コメント上手!
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そして、新規就漁したY田くん。

コメントしているM田部会長が漁のいろはを教え、面倒を見てくださってます。

 

かご一杯にウニを採れば10000円。もずくの養殖だけでなく、たくさんのことを学ばないといけませんが、本人はとても楽しそう!
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マーケティングモデル事業が、漁業全体の振興にも繋がっているようで嬉しいです。

 

そして、第2弾マーケティング商材の真鯛だし。原料となる真鯛について、糸島は天然真鯛の漁獲が6年連続日本一(農林水産省)。2艘吾智網と言われ、船2つがチームになって漁に出ます。5月1日はこの漁の解禁日。
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12チームがこの日出て、帰ってきました。
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 新鮮な真鯛が!
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5000箱です。これでも、採れてない方…

年間1100トンの漁獲、さすが日本一。
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高校生たちが漁港に来て、漁師さんに質問せめ。真鯛の身がピンクと思っていた子も!?

出汁をつくってくれる製造業の社長さんが、自ら鯛を裁き、二種類のサンプル品の出汁で、鯛のしゃぶしゃぶを食べ比べ、感想を言い合いました。
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放送は、5月19日14:30から。視聴可能な方はぜひご覧ください。

 

もう、12回の改善を加え、サンプルNo.12。もうすぐ糸島産天然真鯛だしが出来上がります。 
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これから数ヵ月で、販路開拓と宣伝を行い、糸島産天然真鯛知名度と価値を上げて、そして、市内事業者の皆さんにモデル事業に興味を持ってもらえるように、成果を上げていきたいと思います。

 

戦略を立て、戦術を打ち込む!

糸島ファームtoテーブル。
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東京のレストランでの採用は順調に進み、
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六本木ヒルズのすぐそば、ガットネーロさん、糸島食材たっぷり使ってくれてます。
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商品陳列と違い、店に入れば必ず『糸島産』を目にし、シェフは糸島の生産現場を見て食材を選んでくれたので、お客様に深いところを説明してくれます。

お店に補助など一切してません。
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そして、パンフレットも置いてくれます。

ありがたいです。

ここに他自治体と同じようにアンテナショップを出すといくらかかるでしょうか?
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結構コンテストでは厳しい意見もあったんですが、審査員のおひとりが、あとから『よかったよ』

と仰ってくださいました。

そのくらいが尖っていいのかもしれません。リーンスタートアップという有名なベンチャー関連の本では、50人に2人が賛同するくらいが尖っていいアイデアだと言ってます。

政策立案したら、とにかくあとは実行!

生産者も大喜びされ、すでに2人の生産者が糸島からお店に食べに来られたそうで、自主的なネットワークができていきます。
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糸島の生産者×東京のシェフのコラボが形になるとうれしいですね。

夏には東京ミッドタウンに『糸島×ある食材で有名な県』メニューが登場します。

 

地方創生をしているという感覚はないですが、とにかく外からお金を稼ぎ地域経済を活性化します。糸島市だと、1000億円くらい外貨を稼いで、やっと自主財源50%くらいだと思います。いま糸島全体で分配額3000億円くらいなので、糸島の1000億円はかなり大きな数字。産業集積を図るか、観光客倍増か、一部上場企業本社を引っ張るくらいのレベルです。

シティプロモーションも3年目。働く場の確保とアジア、世界を攻めたいと思い、3つほど種まきました。

4つのS(これも講演で機会があるときだけ話してます)を満たせる戦略をきちんと立て、いくつも弾を撃ち込みます!

 

 

データ分析による政策立案手順

データ分析の専門家ではないですが、実際に自治体職員がやっている手法として参考になるかと思い、私の頭の中の政策立案の流れを書いてみます。

最近、ワークショップの話もあり、皆さんに流れを体験してもらうためにまとめてみました。

政策立案の流れは単純。現状と課題の分析は行ったり来たりで並行してやってます。そしてそこから課題の絞り込みが始まります。
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ただ、そこには考えを助けてくれるツールがたくさん使われています。
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です。

まず、現状と課題の分析ですが、最初は定性的に設定します。ここは普段実務で仕事をしている人たちなので、何かしら解決したいことがあるはずです。

その課題を3Cに分けます。

3Cについてはこちら参照

http://okagon.hatenablog.com/entry/2018/01/21/101130

この3つの枠で、それぞれ現状、課題を分析できる要因になるものを考えてみます。

みんなで付箋を使って出しあうとよいです。
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たとえば、上のようなものが出てきます。

考える補助として、「時間」「地域」「人口統計(性別、年齢など)」「行動(交通手段など)」「心理(楽しいなど)」の視点で考えると要素がでます。

ちなみに興味のある方はマーケティングのセグメンテーションとかググってもらえると出てくるかと。経営学を公共分野に持ち込むことも研究しているので、いつか活用事例集的にまとめれるといいなと思ってます。
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課題をどう分析していいかわからないという人でも、箱を埋めていけば、何を分析しているのかわかります。

上の表で例えば「(地域視点)どこから来ているか」は、リーサスで一発!

「リーサスを使って何かしよう」ではなく、分析の道中で「リーサスを使う場面に巡り会う」方が正しいです。

きちんと分析の手順にのれば、いま何をしているのか地図の上に自分が立っているような感覚でゴールを目指せます。
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こんな感じで、要素を分析していくと、現状から、さらに課題を再確認したり、あわせて強みや弱みを把握したりできます。

ここで強みの箱を分析して、しっかり強みを把握しておくと最後の政策立案に役立ちます。
次は課題の絞り込み。
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それぞれの箱の分析要素を確認し、課題を分析し出すと、「もしかしてこれが原因か?」と仮説を考え出します。

現状、課題で分析したデータ(グラフ)を見て立てた、その仮説をもとに「分解」「比較」「2軸」の3つを使い(「代替」は別に使います)、課題の要因を特定します。

代替に関連して、それでも重要要因なのに、データがないときに、アンケートやインタビューへ。

ここからが、見えなかったものが見えてきて面白いのですが、また次に。。。

(こちらに投稿しました)

 http://okagon.hatenablog.com/entry/2018/05/08/081105

 

糸島グルメレストランin東京ガーデン

福岡空港ANAフェスタ、カフェ&バル糸島で、ミートデリーカさんのトンバーグサンド朝ごはんを食べ、休日の東京へ。
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糸島グルメレストランin東京ガーデン。
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ということで、糸島ファームtoテーブルイベントを開催しました。

たくさんの人が参加してくださって、アンケートも満足いただけた人が多かったです。
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黄身をつまめる「つまんでごらん」の3層卵。糸島では誰でも知ってますが、東京での実演は初?生産者の早瀬専務にわざわざ来てもらい見せてもらいました。

(大拍手)
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卵ソースとは呼ばず、コンフィチュール?みたいな名前でした。田舎者の私にはよくわからず…糸島の特選本鰆(さわら)と相性バツグン!?
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そして、安全・高品質の「伊都の宝」豚肉の生産者、浦社長。自分の子どもに食べさせられる、ということをコンセプトに、抗生剤を餌にまぜなかったり、遺伝子組み換え飼料は使わなかったり、かなりのこだわり豚。
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GERB CENTRALの畔上料理長が、ローストにしてくれました。表面をカリッと低温で焼くのが一番おいしいとのこと。
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これも料理の名前はわかりません。

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他にも、天然国産流通5%のヤマトハマグリが糸島は漁師さんたちの資源管理でとれます。

※普段皆さんが食べているのはチョウセンハマグリという、輸入の養殖ハマグリです。

今回、市が東京でPRするということで、漁師さんたちが、中サイズの最も人気で貴重なものを用意してくれました。

糸島の生産者たちと一緒になって、仕事ができるのが楽しい!
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デザートはあまおう。
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レシピや糸島野菜もお土産でした。
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今回、お店のご協力をいただいたGERB CENTRAL(バルニバービグループ)の日比谷の新店舗(先週オープン)では、糸島食材を使った新メニューが出ます。

他に東京ウォーカー4月号に糸島グルメが味わえる東京のお店を紹介。私たちが直接糸島をご案内したシェフばかりです。


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糸島ネットワークを広げて、糸島で飲食店どうしが助け合うように、東京でも糸島関係店どうしの関係ができるといいな。

 

そして、年度末悲しいことが…

15年間お世話になった先輩が退職されました。そして2年間私と同じ係で支えてくださった先輩が異動。このときはなんとも悲しい気持ちです。

この東京イベントの帰り、先輩から突然「お前が来てくれた2年間で本当に勉強になった」の一言。こんな嬉しい言葉をかけてもらい、たくさんいる職員の中で、異動してもずっとパートナーとして認めてもらえた気がして、また1人、大事な人ができました。

本人は嫌がりましたが、来週の雑誌の取材で盟友として一緒に出てもらうことになりました(笑)