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MBA地方公務員、日本最高の市役所マンへ!

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

今年読んでよかった本

勉強

今年読んで「これはスゴい!」「なかなか、よかった」など、記憶に残った本を記録に残したいと思います。

以前に、一度読んだもの、つまり2,3度読んだものもありますが、それでも今年読んで役に立ったと思うものはあげています。

しかし、小説や別のジャンルの本も、たま~に読みますが、こうしてみると経営か地方自治(政策)に関連するものばかりですね。

 

「学力の経済学」中室牧子さん

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これは、目から鱗!

慶応大学の中室牧子先生の研究室HPや博士課程の募集まで読んだくらい。

教育分野の政策効果をデータで可視化しています。地方創生や行政職員にとても大切にな、データによる科学的、定量的な政策評価。政策の立案の際、また自分がデータで分析するときの手法も大変参考になります。

これを読み、さらに別のデータとも比較し、私の市でこういう政策が最も効果が高いのではないか?と、教育委員会に行ったらすぐやりたいことがあります。

もちろん、教育だけに関わらず、多分野に活かせる手法として参考になります。

反面、わかることも。先生の十八番である、またこのデータ分析の肝である「ランダム比較化試験」という実験が出てくるのですが、自治体職員が、1つの政策立案に数年の実験を費やすことは現実的ではないので、すでにある論文をいかに応用するか、大学の先生の手を借りながら事務屋としてどう活かすか、実務家が使うレベルまで利用することを考えないといけません。そこは自分の手腕でしょう。


「 新・観光立国論」デービット・アトキンソンさん

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これも先ほどの中室先生の著書と同様、データで政策を評価したものです。ただテーマは「観光」。当時、石破大臣が、地方創生担当をされていたときの講演でご紹介されたのをきっかけに読みました。自治体職員なら、この本は読んでないとヤバいです。

住んでいないけど、観光など色々なつながりでその市に関わる人たちがいて、交流人口という概念がありますが、いきなり転入が増えたり、子どもがたくさん生まれたりすることはないので、より即効性が見込め、長期適に経済振興できる「観光」は職員として知っておかなければなりません。

そうでないと、自治体として存続できるかどうかというくらいの問題に関与する話ですから。

それから観光の4要素。データで分析するときもこの切り口でMECE(ミーシー)に分けたり、ひとつの軸にしたり、かなり使えます。

 

「県庁そろそろクビですか」円城寺雄介さん

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隣の県の職員で身近だし、同業者でTV「夢の扉」にも登場されたので、大変興味がありました。とにかく事業機会を発見したら、動いてやってみる、そして大事なことは「調整力(粘り強さ)」だったことが確認できます。おそらく自治体職員であれば同じような経験をされた方は多いと思うし、そこまで動けずに途中の段階で挫折した人もいると思いますが、ストーリー調になっていて、とても共感できます。

 

「マネジメント(エッセンシャル版)」ピーター・ドラッカー(翻訳書)

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これは自分のレベルに合わせて、読む時々の理解度が違います。

私は3度目ですが、今回かなり理解が進んだと思います。学問的も、仕事的にも、少しレベルアップできていたのでしょうか。

自治体も含む経営の原則が書いてありますが、壁にぶつかったときは、どこかにそのときに考えるべき原則が記されているという感じです。

 

「世界基準の上司」赤羽雄二さん

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「ゼロ秒思考」赤羽雄二さん

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著者は、 私がビジネススクール時代にお会いできた上山信一先生(橋本徹大阪都知事、小池百合子東京都知事の委員会調査リーダー)とマッキンゼー時代のお知り合いだと思います。その関係でフェイスブックにも情報が入るようになり、著書を拝見しました。「世界基準の上司」は理論ではなく実体験による指導本になっており、とてもわかりやすいです。部下の方も、上司を見るレンズになるので、ぜひお勧めです。どこは真似て、ここは反面か、、、などまた自分ならどうすべきかなど実務に役立ちます。

「0秒思考」は説明や会話が下手だな~と一番苦手なところだったので、読みました。本当に昨日読み終わったばかりです。アイデアが浮かぶことも書いてありますが、自分は、頭の中ですぐ説明の要点や構造をまとめることができるようになるのではないかと思い、これから、すぐ実践する予定です。

 

「稼ぐまちが地方を変える」木下斉

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これも自治体職員なら一度読んだほうがいいです。公共施設マネジメントで、すっと入る人がいるかもしれませんが、私の場合はビジネスモデルでした。うまくいくビジネスモデルには人、もの、金、情報がぐるぐる回り、ほかの人が真似にくい優位性が組み込まれています。そのお金が回る部分の話がメインですが、公共ビジネスモデルの参考になります。これは施設やエリア、つまり「土地や建物という資産」があるので収益の話になっていて、すべての公共事業で収益を生める訳ではありませんが、ほかにも先ほどあげた人、情報などが回る仕組みを考える上で、施設マネジメント以外にも意識することを助けてくれる本です。