博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

リーサスを使ってベンチマーク

ひとつ前の投稿で、最初に自分の町と他の町を比べるところから始めると、強み、弱みが見つけやすいことを書きましたが(そう勝手に思っているだけ)、リーサスには付加価値額、企業数などいくつかの項目で、県内と全国の順位を見る機能があります。とても便利!

以下は糸島市の小売卸売業の付加価値額。

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福岡県は60市町村あって21位、全国1700程の自治体では492位と、半分よりちょっと上です。法人市民税が福岡都市圏で最下位なのに小売卸売業だけみると意外によかったです。やっぱり飲食料系のおかげ。

 

この機能を利用して、各産業で付加価値額を出してみました。

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順位が高いほどよいので、グラフの左(棒が短い)ほど強い分野です。

さらにパレート分析を用い、上位20%以上のラインを引いてます。すると、どこが強いか、逆に弱いかわかります。

 

さらに、全国でも同じように順位を調べることで、福岡のレベルが高かったとか、低かったとかいうことを調べることができます。

たとえば、建設業は福岡ではギリギリ20%くらいにあったけど、全国でみるとそうでもない感じです。
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強いところがわかれば、ひとつ前に書いた投稿内の手順で攻めることができ、糸島市のように、一次産業が強ければリーサスには農林水産業は多彩なデータが用意されてます。

医療福祉業は、かなり熱い状態。糸島市では深く課題の分析をして、民間と取り組める事業を創出した方がよさそうです。

 

また反対に、弱いとこにも注目。教育学習支援業が、、、

 

糸島市には九州大学もあるのに、民間の教育サービスがない、、、

ここから国で公表されているような子どもに関するデータ、大学や塾、ICT教育などに関するデータを組み合わせていくと、さらに課題を絞り込んでいくことができると思います。

 

課題を絞り込んで初めて「打ち手」が見えてくるので、そのときに政策提案のためのツール、理論を活用しながら、色んな人の手を借りながら、形を作っていくという感じで私は進めています。