博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

かけ橋になりたい〜外とのコラボレーション

今日はお仕事で、福岡市の高級料亭の桜坂観山荘へ。
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お仕事の内容は、もずく!?

 

糸島は福岡県の生産量の半分を占める「もずく」の生産地。しかも、地元では「ふともずく」「そうめんのり」と呼ばれ、普通の藻に生えるもずくより、かなり太く、岩に生える海苔の一種で、珍しいものです。
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マーケティングモデル事業という、市内の食品関連事業者の商材をブランド化していく実績を積みつつ、マーケティング手法を普及させていく取組を始めているのですが、この第一弾として、このふともずくでマーケティングを始動しています。
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このふともずくは、JF糸島(糸島漁業協同組合)の芥屋支所もずく部会の皆さんが養殖しています。今回、福岡市にある桜坂観山荘に、もずく部会の漁師さんたちを連れて、この糸島産ふともずくの取扱いを交渉に。といっても、政治家、財界人の御用達の高級料亭に飛び込むはずもなく、事前にご挨拶に伺っており、私は2回目の訪問でした。

社長、店長、料理長がお出迎えしてくださり、話も楽しく進みました。
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http://kanzan.net/sakurazaka/

 

販路開拓、広告宣伝は、狙うマーケットの現場に精通し、すでに販路、広告媒体を持っている人たちと組み、かつ自由に動いて貰える環境をつくることが大切です。

そこで、福岡市内の商業高校「博多女子高校」、またその授業を担当しつつ、零細事業者が自らできる宣伝を実践してある企業「アジアン・マーケット」と組みました。
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イノベーションと言われる新しいことを起こして行くには、内部だけで固まらず、外の人材を巻き込む必要があります。

 

ただ、糸島市内には外とつなげる人材がいない筈はないのですが、そのような方は若いときに外で仕事をしている人なので、地元で何か始めるタイプは少ないようです。

 

もともと地元で育ち、地域愛が強い人たちが新しいことを始めてくださるのですが、愛が強すぎて、事業の目的より先に地元ですべて揃えることになりがちです。

 

私もマーケティングモデル事業を提案したとき、何人も「なぜ地元の高校とやらないんですか?」と聞かれ、さらには「私たちと組まなかったことを恨んでますよ」とまで言われました。

 

交流を深めることが目的なら、それでいいのですが、糸島市の産業振興のため、地域が儲かるという目的に必要なことを第一に考えれば、その答えは変わります。あとは自分が地域に喜んでもらえると信じて、初志を貫くのみです。

 

私は、ビジネススクール、九大などで作った人脈を使って、糸島外の人とのかけ橋になることが役目だと考えています。

 

理論的にはなりたくないのですが、イノベーションマネジメント、パートナー提携戦略といった知識をつけ、先人たちの知恵をお借りし、そうすることが成功への鍵だと自信を持って実行できるようになりました。

 

糸島市のために外とのかけ橋になりたいと思います。

 

今日も下手な顔合わせの進行で、皆さんには大変ご迷惑をおかけしましたが、なんとか糸島の漁師さんたちと外の観山荘との間に橋はかかったのではないかと思います。

うまく行けば5月には新メニューが!?

糸島産ふともずくのA級グルメができるといいなぁと思いつつ、、、かけた橋が次々にデザインが施され、そこにしかない橋になってもらいたいです。

 

一方で関係者が多くなるほど、距離が遠くなるほど、関係が薄いほど調整が困難。途中で何度も障害が出ます。地元の意向と外の意向、市の事情で時間がかかったり、修正したり、嫌なことも言わなければならなかったり、相手を心配させないよう自分の中で受け止めたり、、、気持ちが萎えることも多々。

それでも必ず市民のためになる、その気持ちだけは忘れずに、あとで失敗して攻められてもいいや!と。

 

ただ、これからも、安心して渡ってもらえるような橋をかけれるよう、糸島の「かけ橋職人」として、もっとスキルを磨きたいです。