博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

調整力不足、、、調整の仕事は難しい

仕事でつまづくのは、アイデアでも、技術不足でもなく、必ずといっていいほど調整ごとです。


しかも課題を見つけて挑戦するほど、その壁に当たったり、役を頼まれたばかりに、そんな場面に遭遇することになります。

 

前例踏襲、新しいことはしない、指示どおりに動く、役職から遠ざかる、など全てとはいかないまでも、ある程度リスクを避けていくことはできると思います。

 

私の場合、ノルマもない公務員だからこそ、ズルしてるようで、性格上、そんな生き方ができません。

 

ただ、相手のためを思っていたり、同じ目標を共有するよう努力しても、利害関係者の中から、必ず不満な人が出てきます。

 

複数組織、人の間を調整するばかりでなく、会の長の場合、黙って周りの発言を待ってもダメなときもあるし、自分が引っ張りすぎてもダメなときもあります。

 

そして調整は、

上手くいったかどうか、自分でわかりにくいのが特徴です。

 

人のはうまいなぁー、とか思いますが、自分で上手くいったと思っても周りの評価は違いますし、逆もまたしかりです。

 

本当に難しいです。

 

15年市役所で働いてきましたが、なかなかうまくなったと思えません。それよりも、若いときにスゴく遊び、失敗し、色んな人に会い、シチュエーションを潜り抜けて来た人が危機管理能力が高く、調整力が高い人が多い気がしますし、センスがあると思えます。これは偏見ですが。

 

人を動かす話のもちかけ方、段取り、、、なぜ上手になれないのか、本当にここ5、6年はこの部分が最も自分のウィークポイントであり、悩みです。

 

いまのところは、自分なりに3段階に分けて動いています。あと何年経験値を積むとうまくなるのかわかりません。

■予防

  これが一番大事で、結局ここに一番時間を使うことがトータルでもっとも効率的だと思います。まず、利害関係者を洗い出し、情報レベルを合わせる。俺は聞いてないよを減らしつつ、事前に味方を増やすなど、いわゆる前さばきです。

■初期対応

   聞いていない、想定と違うなどです。どうしてもこの段階のクレームは多発します。新しいことになるほど、利害関係者は増え、時間的にも、労力的にも、すべての人に同レベルに、密に情報共有することは難しく、見落としも増えます。

    この段階まではまだ大丈夫というか、なんとかなります。このときの原則は、「とにかくその人のところに行く」です。頭のモヤモヤ、心のつっかえたもを取り除いたり、軽減するために、まずは面と向かって話を聞きにいかなければなりません。これをせずに小手先の対応や制度をいじったりしてもうまく行きません。大原則だと思いますが、これが以外と対処されず結果的に大爆発を起こしてしまうタネとなります。

    ちなみに、逆の立場で考えると、自分がヘソを曲げたりしたのに対し、周りや相手が気を遣ってくれるようなことは想像できません。おそらく皆さんもそうかと。

    この段階までくるパターンははっきり言って、やはりそれなりの地位、又は過去の地位を捨てきれない人に多いことは間違いありません。

■事後対応

    初期対応ができず、大爆発を起こしたら、もう後手後手の対処療法。これ以上ひどくならないように、補償してしこりを残して終わりなどです。ここまで行くと上司、組織としての対応が大事なので、普通の組織ならある程度同じような対応をしていると思います。

 

予防、初期対応の順に大事で、医療と同じであることを感じます。しかし、現実は初期対応が多いこと、多いこと、もう少しうまい予防ができるように、勉強、経験しないといけないです。

 

今日はある全国放送のテレビ取材の下見をしてきました。金曜ロケハンなのですが、テレビは、人、物、場所の準備が本当に大変です。このテレビは有名な方が出ますが、まだ出演ゲストも決まってないとのこと。

放送が終わったら、事前準備の裏話、写真をのせてみたいと思います。

 

明日は記者会見の市長事前協議。あまりうまく行く気がしませんが、

糸島は今日、最高の景色でした。
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よろしければ政策立案ための拙著もご参考ください。http://okagon.hatenablog.com/entry/2019/09/20/073528