MBA地方公務員、日本最高の市役所マンへ!

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

市役所職員が成果を上げるために必要な10のこと

市役所で働いて、仕事でもっと貢献したい、成果を出したい、なので、何かを学びたいと思った人は、私が思う範囲で参考になりそうなことを綴りたいと思います。

稲盛和夫さんの人生方程式は、

 

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

 

考え方は、どんなに高い能力があっても、悪い方に使うとマイナスの結果が出るという意味です。犯罪はその典型です。

 

ここでは熱意と能力に分けて、市役所バージョンで考えます。

熱意

高い志を持つ

   マズロー欲求五段階説にあります。欲求は物欲や身の安全などに始まりますが、家族のため、社会のため、最終的に自己実現に終わります。最後は死ぬときに、役所人生で地域でこれを成し遂げる、そのために自分を磨きたいと思える志が必要です。私は糸島市民が日本一幸せだと思える町にしたいです。

   行政職員は政治とも絡み、地域、世に役立つ仕組みを、教育、医療、福祉、環境、産業など、どんな分野でも変えていける素晴らしい職業だと考えています。

 

誰のために仕事をするのか

   高い志を持ちつつも、1つひとつの仕事で壁にあたります。このときは、誰のために、何のためにやっているのかがないと、気持ちがぶれたり、そこまでして苦しいことを続けることができなくなります。

   1つの仕事でも、いつも誰のために、何のためにやっているのか、自分の中で確認すると、強い意志が持てます。これは逆に確認できないときは、前例どおりではなく、改善したり、新しい事業を提案したりすることにも繋がると思います。

 

能力

守破離の順番を守る

    何はともあれ、基本を身に付けなければいけません。自分の色を出して何かやりたいと思うなら、まず「守」が大事です。契約の仕方、予算の決まり方(要求の仕方)、条例の改正の仕方、議会とのやりとりなど、特にどこの課に行っても、長い目で見ても必要なことは早く、正確に身につける必要があります。

    ある程度の歳になってわかりません、悩んで時間を費やすだけ、ということにもなるので、若いうちに、先輩のしていて、「ちょっと」難しいくらいの仕事を積極的にさせてもらった方がよいと思います。

 

スケジュールと予算

    仕事には必ず、予算とスケジュールがあります。予算とスケジュールが考えられていない企画書はありえないし、予算とスケジュールがないものは仕事になりません。絶対落とさないようにし、仕事に着手する前にスケジュールを立てましょう。

   他の項目より設定レベルが低そうですが、これはどんな仕事をするときも真っ先に考える必要があり、ずう~っと使うことになるので、本当に大事です。最低限の成果を出す基本になります。

 

調整業務を意識する

   上に行けば行くほど必要になってくると思います。自分がやる仕事もいろんな人を巻き込んだり、他課にお願いに行ったり、部内を采配したり、議会との関係をうまく回したりと。なんとなく事務をこなし、困ったら上司に相談して任せるだけでは、自分がいつか困ります。どうやって調整するとうまく行くのか、手順がどうなのか、若いうちから意識するのと、しないのでは大きな差がでると思います。

    最初、私も意味がわかりませんでした。知識が増え、事務ができるだけで一人前きどり。ある先輩に「調整能力を磨け」と言われ、客観的に自分を見れるようになり、気付かせてもらいました。これは、専門能力もなく、たくさんの課題を解決していくために、多くの人に動いてもらって仕事をする行政職員には、特に大切な力です。

 

挑戦する

    新しいことに取り組みましょう。最初はまったく相手にされなかったり、知識や能力が足りず、新しいことをなかなかやらせてもらえないことが多いかもしれません。でも、素晴らしい先輩、上司に出会えば、「どうすればできるのか」導いてくれます。そのことで、何もチャレンジしない人より、必ず自分のスキルが伸びています。

    市役所はなかなか新しいことに取り組む風土や予算もないため、チャンスがあればやってみることが大事です。

 

勉強を継続する

    歳を重ねるごとに新しい学びが耐えません。それに、前に学んだ知識も時代とともに古くなってくるので、情報の更新が必要です。私はお昼休みを読書の時間に使いますが、電車通勤で毎日勉強する人は、車通勤と比べるとかなり勉強しているとになると思います。

    また、地方自治体職員は専門性が乏しいため、他の人が持たない専門スキルを身に付けておくと貴重な存在です。ICT、デザイン、ファシリテーション、語学、経営など、何か人とは違うスキルを持つと自分しかやれない楽しい、付加価値の高い仕事ができ、成果に繋がりやすいと思います。

    もちろん最後は実行(力)が大事ですが、やはり勉強も大事です。プロ野球選手だって、試合より練習、トレーニングの時間の方が長いはずです。

 

地域の人脈づくり

     地域の人たちと顔見知りになるほど、いろんな仕事がやりやすくなります。どうしても、やらなければならないが、予算も、時間も限られた中で地域に話を持っていかなければならないとき、部下がクレームを受けたなど、普段から気軽に話せる関係を作っておけば、解決できる力が大きく変わります。

    民間企業とは大きく違う点が、市役所はお客様を選べないのです。サービスの対象が地域に固定されたり、クレームがどんなに酷くても顧客から外れることはありません。

    なおのこと、地域のお客様とのコミュニケーションが大事になります。

 

外の人脈づくり

    いろんな業種、地域外の人たちとの関係づくりも大事です。役所では、地域と関係が深い人は多いですが、外部の人たちとの人脈が薄い人が多いと思います。なので、外の人脈が多いと他職員との差別化になります。情報も多くなるし、新しい企画の相談もできる、連携先を構築するなど、外部の人が加わることで他の人がやれない新しいことがやれます。

 

素敵な同僚を見つける

    私が何度も新しい挑戦で助けられたり、出向して外の人間になって気付きましたが、本当に職場の仲間は大切です。誰でもという訳ではありませんが、同じ課で「戦友」と呼べるくらいになってくれた人たち、入ったときから、ずっと遊びに連れていってくれた人、同期や同級生は、困ったときに相談に乗ってくれ、助けてくれる人たちです。普段でも「あいつ悩んでないかな」と心配してくれたり、様子を見て声をかけてくれたり、40年働く中で家族と同じように人生で長い時間を過ごします。

世界中を見てもそんな人は、他にいない人たちです。

    普段気付きにくいかもしれませんが、民間の転勤と違い、異動しても同じ建物にずっといる役所職員は、特にこのことが大切だと感じます。この方たちを大事にしなければ、おそらく仕事もうまくいかないし、長年勤めるのは無理です。

 

以上、10個の項目をあげさせてもらいました。人により感じ方は違うと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。