博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

3Dプリンターってすごい!

お仕事で、九州大学に出向していた関係と自分も神楽師であることから、文化課学芸員と神楽保存会のメンバーに先生を紹介し、文化財保存のための相談に随行してきました。

 

九州大学には以下の総合博物館がありますが、こちらの松本隆史先生に相談しました。

慶応義塾大学で博士を取得されているのですが、とても誠実な先生で超オススメです。

http://www.museum.kyushu-u.ac.jp/

ちなみに、ここの昆虫博士の丸山宗則先生は情熱大陸にも出演されたので有名です。

 

神楽のお面は明治の始めから使われています。ただ、福岡大学の先生の調査では、文献は残っていないが、江戸末期から明治の始めに神楽がどっと広まったため、おそらく作られたのは江戸時代と想定されるそうです。

 

この木彫りのお面が古く、貴重なものであるのですが、割れてきていてるので、大学にある3Dプリンターで、お面をコピーして使えないかを相談にしました。

 

技術的には可能でしたが、一番は知的財産の問題がありました。

 

そうですよね。デジタルデータで設計図ができ、どこでも公開できるようになり、誰でもプリンターでサイズも自由に作れるようになってしまう。

 

著作権の管理をどうするか、もともとの所有者は誰かなど、技術、予算よりそちらの方がまずもって押さえておかなければならないことで、3Dプリンターのことを勉強できました。

 

行政の仕事って、とても広範囲に関わる仕事 です 。