自治体職員が実務で参考になりそうなデータ分析の本を少し紹介します。
「 それちょっと、数字で説明してくれる?」柏木吉基さん
この本は燕市の鈴木市長にご紹介いただきました。プロジェクトに携わる企画社員のストーリー形式で、かなり読みやすいし、実務的な内容となっています。相関のような学問的なものではなく、分解、比較、2軸で考えるなど実務の分析手法がまとめられています。
基本を学ぶことで、仕事で自ら応用して使っていけるような内容です。
「行政の経営分析」上山信一さん+大阪府役所
大阪市を実例に分析されています。施設の統廃合、ごみ収集、広報、消防などさまざまな分野での分析実例が載っています。実務上で分析して、事業の方針を考えたいけど、課題の見つけ方に、まったく足掛かりがない職員の片端ぜひ読んでみてください。特に民間企業の方にご紹介すると「民間でもここまでやらない」「いい本を紹介してもらってありがとうございました」と言われる本です。
こちら(http://okagon.hatenablog.com/entry/2016/12/30/094053)で紹介した、
「学力の経済学」中室牧子さん
「新・観光立国論」デービット・アトキンソンさん
あまり理論的、学問的な要素は少ないです。
例えば、標準偏差、χ二乗検定、Zスコア(危険率α)、クラスター分析などの学問的なことを学ぶような本ではありません。政策立案にこのようなものを使う必要はありません。むしろ、ばらつきの見方、ばらつきや傾向をあぶり出すには、2軸を使うなどの実務で使う基本スキルが書いてあるような本です。
もしご参考になれば。