博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

なぜ賞がとれたのか?

自分が1700以上もある自治体の職員で、優れているとは思えません。

でも、大臣賞がとれました。

日本全国の自治体職員で個人で大臣賞を持つ人は過去から未来まで考えても、そういないのではないでしょうか。いま現在だと、もしかしたら全国で一人しかいないかもしれません。

そう考えると、本当に偶然だけではないんじゃないかと思い、自分なりに分析してみました。

 

1 能力

    自分より頭がいい人、自治体職員として経験も知識も上の人、専門的な技能を持つ人…どう考えてもたくさんいらっしゃいます。

    したがって、頭がいいからとれる、とは限らないですね。

    しかし一方で、大学の研究室は第1回目から第3回目まで必ず大臣賞か、優秀賞(2位)を獲っており、大学の先生のような専門的な知識や能力が少なからず必要になるようです。

   つまり、一番やダントツに賢くなくても、私のような凡人でもある程度の力を養えば全国で闘えます。私は自治体職員の経験に加え、経営専門職大学で専門職の学位も持っており、学部ゼミなどと比較すると、かなり高度な知識を修得し、社会人学生の中で切磋琢磨してきたため、賢くなくても知識や技術で補えているのではないかと思います。

 

2 タイミング

    開催第2回目という、早い段階で勝負に出たことです。第3回目では、最終審査に自治体職員が5チーム中3チームもありました。しかし、第2回目では最終審査に自治体職員は私しかいませんでした。自治体職員が出場するのは、めずらしい状況でしたので、目立つことができたと思います。

   つまり「1番手の法則」です。経営学では、先発優位性と呼ばれますが、リーダー企業(市場シェアが業界トップ企業)のうち約70%が一番手にその業界で事業を起こしているというアメリカ企業のデータがあります。

    後発優位性も一応学びますが一番手を抜かすのはむずかしい。自治体は割りと先進地を真似て2番手、3番手に行くのが好きですが、ほとんど1番手には勝てません。これは政策、例えば移住施策で一番に始めた町が多く選ばれる、メディアの効果が得られるなど、勝つという意味は大きなものです。

   一番手に自治体職員として最終審査に飛び込めたことは賞獲得の大きな要因だったと思います。

 

3 仲間

   自治体職員だけの意見ばかりではなく、ビジネススクールの仲間にたくさん意見をもらうことができました。そして彼らは職場の人以上に夜集まってくれて、アドバイスをくれたり、相当忙しいのに資料を真っ赤になるくらいチェックしてくれました。

   また実際の事業で始めた企業や学校などの連携先も、アイデアの種をくれました。 ほかの自治体職員と比べると、民間企業や、市役所又は糸島市の外の仲間が多いことが「イノベーション=異分野×外部」を意図的に実践できていると感じています。

   内にも外にも反対する人はいます。反対に職場にも応援くれる人が何人もいました。内と外に仲間がいることがチャレンジ、実践に必要なことです。

 

あとは「熱意」が必要です。

疲れたので終わります。