博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

卒業式祝辞

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3月16日、小学校PTA会長として、ほとんど最後の務めが終わりました。

長かったけど、いろんな出会いと経験を得て、本当にやらせていただいてよかったと思っています。

6年生のみんなに、これから困ったときに役立つ何かを残したいと考えて、御守りを渡しました。

同じような立場の方で、ご挨拶されるときに、何を話すか悩まれることもある思うので、参考にあげてみました。


祝 辞
第百四十三回卒業証書授与式にあたり、一言お祝い申し上げます。卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。


また、保護者の皆様、本日の晴れの日を迎えられ、誠におめでとうございます。
心身ともに、逞しく成長されましたお子さまの姿に、感慨もひとしおのことと存じます。
また◯◯校長先生を始め、緒先生方におかれましても、無事送り出す喜びと惜別の悲しみが交錯し、さぞかし胸中は複雑な心境のこととお察しいたします。今日まで心通う温かなご指導をいただき心より感謝申し上げます。


さて、卒業生の皆さん、6年前、皆さんが入学された頃を覚えているでしょうか。小さな体に大きなランドセルをしょって、小学校で見るもの全てが大きく見えたことと思います。今では、心身共に大きく成長し、◯◯小学校のリーダーとして、みんなを引っ張る存在になりましたね。
そして4月から皆さんは中学生になり、少し大人に近づきます。しかし、ここまで無事にたどりつけたのは、自分ひとりの力ではありません。お母さん、お父さん、先生方、地域の皆さんが、6年間、一日も絶やさず、優しく見守り、ときには厳しく指導し、皆さんを大事に育まれたからです。今日の卒業の喜びを噛みしめると共に、周囲の人へ感謝の気持ちを伝え、決して忘れてはなりません。


そして新たな門出を迎える皆さんは今、両手で抱えきれないほど大きな可能性を持ち、努力を持ち続ければ、望む未来を手に入れることができるでしょう。
しかし、ときには壁にぶつかり、道に迷うことがあるかもしれません。進学、友達や家族のこと、将来の仕事など、初めての悩みに立ち向かわなければなりません。悩むということは選択するということです。自分で考え、何をすべきか、または、しないか、自分が選ぶことになります。
そこで、私の経験から皆さんに何か残したいと想い、今日は特別な「お守り」を渡そうと思います。


それは「考える木」というお守りです。


木を思い浮かべてください。木は幹があり、ぐんぐん成長し、枝や葉を茂らせます。
皆さんが迷ったときや、困ったときには、まず木の幹を考えてください。木の幹は物事の中心で、「何のためにやるのか」という目的です。例えば、将来の夢であれば、「なぜ、この仕事がしたいんだろう」と、「なんのため」を最初に考えることが大切です。


次に木は、長く伸びるかどうかを考える必要があります。例えば「将来やりたい仕事は人工知能によって人間の仕事ではなくなっているじゃないか」、「自分に本当に合っていて、長く続けれるのか」と、「長い目で見ても、うまくいくのかな?」と考えてください。


そして、最後に枝や葉を見ます。最初から「このお仕事につくために学費をどうしよう」などは後から考えれば大丈夫です。


皆さんは、迷ったときに最初にあれこれ枝や葉を考えていませんか?、大事なのは、幹と成長を先に考えることです。


私からのお守り「考える木」は「何のために」「長い目で見る」「最後に枝葉を考える」です。きっと役に立ちます。お守りを捨てないで持っていてくださいね。


皆さんの根っこは、ここ◯◯小学校です。先生方も、お父さん・お母さんも、地域の方々も皆さんを応援しています。遠い場所に行ったとしても、この◯◯、◯◯のつながりを大切にしてください。
そして、皆さんを6年間ずっと見守ってくれた「◯◯の森」のように未来という大空に向かって、自分だけの木をぐんぐん伸ばしてください。


最後になりましたが、保護者・地域の皆様、6年間、学校、PTA活動を始めとして、子どもたちに多大なるご支援を賜り心から御礼を申し上げます。これからも地域の子どもたちを温かく見守り、愛情を賜りますようお願い申し上げ、簡単ではございますが、お祝いの言葉とさせていただきます。

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PTA新聞も最後です。

本当に支えてくださった、役員さんたち、保護者の皆さん、職場の皆さんに感謝申し上げます。