データ分析の専門家ではないですが、実際に自治体職員がやっている手法として参考になるかと思い、私の頭の中の政策立案の流れを書いてみます。
最近、ワークショップの話もあり、皆さんに流れを体験してもらうためにまとめてみました。
政策立案の流れは単純。現状と課題の分析は行ったり来たりで並行してやってます。そしてそこから課題の絞り込みが始まります。
ただ、そこには考えを助けてくれるツールがたくさん使われています。
です。
まず、現状と課題の分析ですが、最初は定性的に設定します。ここは普段実務で仕事をしている人たちなので、何かしら解決したいことがあるはずです。
その課題を3Cに分けます。
3Cについてはこちら参照
http://okagon.hatenablog.com/entry/2018/01/21/101130
この3つの枠で、それぞれ現状、課題を分析できる要因になるものを考えてみます。
みんなで付箋を使って出しあうとよいです。
たとえば、上のようなものが出てきます。
考える補助として、「時間」「地域」「人口統計(性別、年齢など)」「行動(交通手段など)」「心理(楽しいなど)」の視点で考えると要素がでます。
ちなみに興味のある方はマーケティングのセグメンテーションとかググってもらえると出てくるかと。経営学を公共分野に持ち込むことも研究しているので、いつか活用事例集的にまとめれるといいなと思ってます。
課題をどう分析していいかわからないという人でも、箱を埋めていけば、何を分析しているのかわかります。
上の表で例えば「(地域視点)どこから来ているか」は、リーサスで一発!
「リーサスを使って何かしよう」ではなく、分析の道中で「リーサスを使う場面に巡り会う」方が正しいです。
きちんと分析の手順にのれば、いま何をしているのか地図の上に自分が立っているような感覚でゴールを目指せます。
こんな感じで、要素を分析していくと、現状から、さらに課題を再確認したり、あわせて強みや弱みを把握したりできます。
ここで強みの箱を分析して、しっかり強みを把握しておくと最後の政策立案に役立ちます。
次は課題の絞り込み。
それぞれの箱の分析要素を確認し、課題を分析し出すと、「もしかしてこれが原因か?」と仮説を考え出します。
現状、課題で分析したデータ(グラフ)を見て立てた、その仮説をもとに「分解」「比較」「2軸」の3つを使い(「代替」は別に使います)、課題の要因を特定します。
代替に関連して、それでも重要要因なのに、データがないときに、アンケートやインタビューへ。
ここからが、見えなかったものが見えてきて面白いのですが、また次に。。。
(こちらに投稿しました)
http://okagon.hatenablog.com/entry/2018/05/08/081105