博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

マーケティングモデル第2弾真鯛だし完成、販売開始。

RESASを使った政策アイデアから生まれた糸島マーケティングモデル事業。ふともずくに続く第2弾として、糸島産の天然真鯛を使った出汁「だしスープっ鯛!」が完成。このデザイン、ネーミングは高校生作。
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糸島でも真鯛の水揚げ1,2位を争う船越漁港で水揚げされる天然真鯛を使ってます。

 

地場の水産加工企業(株)やますえが博多女子高と一緒に商品化!市長もいつも快く支援してくれます。
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糸島産天然真鯛を100%使用、本物の真鯛風味が抜群で、安全、安心な出汁です。

 

常温保存で使いやすく、10倍濃縮でたっぷり使うことができ、220mlの小型ペットボトルタイプで持ち運び、処分もしやすくできています。

 

今回、加工品である分、ふともずくのときより、かなり手間と時間がかかっています。10回以上の試作品が作られ、ようやく記者会見に望めました。
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早速新聞にも載せてもらい、こちらはデジタル版。

 https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/427828

 

ん~、事業をやっていて考えるのですが、

 

地産地消」は、ある意味まやかしの言葉。

 

一次産品だけを見ると地産地消で良いのですが、どこかで外に売って行かないと、地域経済が活性化しません。

そこまで考えずに、地産地消だけで、ただ地元の家庭用として買い支えられるだけ、給食で地域貢献…で終わってしまっては(特に産業がない糸島では)いけません。そういう意味で、稼ぐことが第1に来ることを忘れてしまう、いいことをして満足する危うさ。。。

 

「地産地工」といいますか、一次産品が地元で二次に加工され、外に売っていくのが理想の地域が稼げるモデル。一次だけで他消されても、地元の付加価値が小さく、糸島の資源を使われ、他地域の稼ぎの方が大きくなってしまいます。

これまであった一次と二次の産業を組み合わせて「労働生産性を高め」て稼ぎを生み出すことを意識しなければなりません。

 

真鯛だしも、これからが大変ですが、実は同時に2年生が取り組む商材も決まりました。

高校の調理室にバイヤー約20名に集まってもらい、商品開発前のアドバイス、アンケートと、商材選定のための審査を同時に開催しました。高校生もプロに混じって、同じように商材を審査。ついこの4月に2年生になり、始まったばかりの授業でこのプロの目利き、意見、考えを体感するレベルですから、先生、生徒たちは大変です笑

糸島の事業者と高校生の勉強のため、空港、高速SA、レストラン、居酒屋、百貨店、専門店などのバイヤーが集まる贅沢な時間です。
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出口を見据えた商品開発を糸島の事業者に体感してもらい、このあと全ての事業者をマッチングし、販路を決めた開発を実践してもらいます。

そして、プロモーション法は選ばれた1商品の取り組みを共有し、真似てもらう。

 

最終的に選ばれたのは…

国産(糸島産)「●●●」!

今回は水産から離れ、社会的な課題の解決にもつながる、おもしろい商材になりました。

 

商品開発だけで終わらないのがこの事業。

「だしスープっ鯛!」がこれから多くの人に愛用される商品になるよう、数々の宣伝手法が。

 

今日はこの取り組みを鹿児島で紹介したいとオファーいただき、南日本放送ラジオに電話で高校生に生出演してもらいました。

 

すでに出口調査の時点でかなり販路の支援を得られているので「えー、あそこで売られるの!?」みたいな場所がたくさん出て来ます

。ちょっと明かすと、来週は高校たちが博多駅にある阪急さんへの商談日。となりのビルのマルイ内にある商工会アンテナショップDOCOREも決まってます。キャナルシティの横の住吉酒販でも売ってるので(博多駅内に住吉酒販の角打ち店もある)、主要な場所でお土産としても買っていただけるようになります。

 

これからたくさんメディアでもお披露目できれば。

 

真鯛だしは、詳しくはこちらで見れます。

http://itoshima-shisetsuyoyaku.jp/s007/030/2/02/20180625100429.html

 

そして家の前の100歳のおばあちゃんが昨日亡くなりました。元気なときは、よく声かけてくれてたので寂しくなります。

でも、元上司に「100歳の大往生やけん、お祝、お祝、お祝いっ鯛!」と言われました。

明日はそんな気持ちでお見送りに行ってきます。