3年ちょっとぶりに、日本環境設計 会長 岩元さんと飲み会。
岩元さんと言えば、この数年で一気に有名になった方。皆さんご存知のバックトゥー・ザ・フューチャーのタイムマシン「デロリアン」を、コネなしでハリウッドに行き、本物を買ってきた人です。
そして、次代を創る100人のトップに!
何をされてるかといえば、こちら。
(岩元さんの紹介記事)
https://wired.jp/waia/2017/16_michihiko-iwamoto/
簡単にはリサイクルです。
有機物C,H,Oの「C」を分離して「糖」をつくられます。わかりにくいですね💦
布も、プラスチックも、世の中の多くが有機物!洋服、おもちゃなどから、バイオ燃料をつくる技術を開発されました。それも原料と燃料が1:1の比率で再生され、しかも何回も、半永久的にリサイクルができるんです!
その燃料でデロリアンを映画と同じ日に走らせました。そして、普段は自家用車としてデロリアンに乗ってあります笑
ほかにも、東京オリンピックの金メダルは岩元さんの技術で携帯電話から金を取り出して作られます!1個の金メダルに金6gを使うそうですが、携帯300台にあたります。
皆さん、ぜひ回収にご協力を!
https://medal-project.idc.nttdocomo.co.jp/
なぜ商社を辞め、この会社をつくられたかというと、
「戦争を無くしたい!」
戦争、内戦は、地下資源の奪いあい(レアメタルの争奪のために私たちが使うプレステ戦争があったことも…)。
地下資源を使う必要を無くし、戦争を無くすという志をもって、服からバイオ燃料をつくり始めました。
紛争地域の地雷撤去、子ども兵救済などでの活躍のテラ・ルネッサンス代表 鬼丸さんは(https://www.terra-r.jp/index.html)、岩元さんと出会って、
「あぁ~、やっとこれで戦争が終わる」
と思ったそうです。
原料の服をお店に持ち込む消費者、回収箱を置いてくれるお店、石油を使わず製品をつくるとコミットする企業。
まさに共創価値CSV(creating shared value)!
フランス政府も、東京の次にあるパリオリンピックで岩元さんに相談。EUも、G20も、そして、世界中から投資をしたい企業が岩元さんのビジネスにあつまってます。
CSVはマイケルポーターが提唱した次代のマーケティング戦略。共通価値を創造していくための3つの方法を具体的に示しています。
どれも、今回の岩元さんのビジネスに当てはまります。バリューチェーンは、本当に世界の流通が変わりますね。石油は輸入されなくなる、ごみ処理上に行かず、燃料を運ぶ体制も変わる。一気に社会構造が変わります。
正しいを楽しく!
デロリアンだけでなく、燃料で飛行機を飛ばす!金メダルをつくる!
ワクワクな仕掛けがたくさん!
ちょうどこれに関して見た映画が、
ボヘミアン・ラプソディーではなく(見ましたが)、
「パッドマン」
インドの貧しい村では、生理用品が買えず、毎月5日間、汚らわしいものとして女性が屋外に隔離され、汚い布を使って病気になったり、不妊になったり、亡くなってしまったり、女の子は学校にも行けなくなる深刻な問題。主人公は、妻との結婚を機に、妻の体を心配し、女性を助けてあげたいと、自分で製品や製造機械を作り出す話。
風習を壊そうとする彼に対して、村人たちからものすごい反発にあい、村八分。村を追い出されてしまいます。しかし、妻の、女性の健康を守りたい一心で彼は諦めません。
そのことが、人々の共通価値へ。
私は、博士課程で、ちょうどこのこと、共通価値をテーマにした地域経営を研究しようと思っています。
例えば、日本の食はいい方に進んでいるとは…
消費者、企業、農家、自治体から共通の価値を定義して、連携を創ることは可能だと思いますし、これから持続可能な地域を作っていくためにはこのような手法が必要です。
先輩の博士論文も読み、自治体経営における、NPM(ニューパプリックマネジメント)は、短期的な効果を追及しすぎており、消費者、住民までを経営に巻き込んだNPG(ニューパプリックガバナンス)による共通価値を定義していくことが重要になってきます。
これから共通価値を創出する地域経営が重要。いくつか調べた大学に経営学の社会人博士コースがありますが、いろいろ考えたり、アドバイスを受け、方向を決めました。
実践しながら、そして、さらに自分の力をあげ、糸島で地域経営モデルを!
地域で起こっている社会課題を解決するために、「つながり」と「マス」を意識して、自治体職員にしかできないことを、、、