博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

人をつなげるのも経営学の手法で

2017年に地方創生政策アイデアコンテストで表彰いただいた、糸島ファームtoテーブルもずいぶん取組みが軌道に乗ってきました。

浅草の喜多屋さんでは、糸島海鮮丼がランチメニューに入っています。ぜひ食べてみてくださいね。
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そして、2月9日に六本木のBeyond B.Bで糸島ディナーイベントも開催しました。

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糸島の牡蠣小屋、ケンちゃ牡蠣の仲西一男さんにも来ていただき、お客様と交流していただきました。
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このお店の入口は糸島づくし。
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いろんなことを考えてやってますが、一部マーケティング的な方法をご紹介します。

 

プロモーション戦略

糸島には、雑誌とWebをきっかけに25%がグルメ観光に来てくれています。口コミでは41%ですので、いかに最小経費でこの口コミを誘導するかにかかっていると言っても過言ではありません。

https://www.walkerplus.com/article/176978/

このイベントをきっかけに随分ネット上で紹介してもらい、さらに今、原稿確認のものもあります。レストランをただ販路開拓している事業ではありません。

 

生産者の意識が改革

最初は勝手がわからず、とりあえず話が来たから受けてくれていた生産者も、いまでは積極的にシェフにプレゼン。どんどん上手になっていきます。そして、消費者のニーズを自らの耳で聞いて、どのような食材が求められているのか、流行が来るかなど、生産者が経営者、商人の顔つきに変わってきます。f:id:okagon:20190223223241j:image

逆に、「平松総料理長から電話あって、レストランひらまつ本店で採用してもらいました」と連絡をいただき、よい報告かと思いきや、「流通の課題を解決していきましょう!」と反対に尻を叩かれる始末。変わったなぁ~と思いながら、嬉しいことです。

 

ネットワークが広がる(関係人口)

生産者自身が東京で食材を使ってくれる店舗を周り、シェフに挨拶。逆もあります。

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自然と生産者とシェフが仲良くなり、繋がりが強くなり、他のシェフに薦めてくれたり、他の生産者を紹介したり、と。勝手に経済拡大、プロモーション拡大です。

 

アンケートでは、生産者だけでなく、市役所職員とも交流したいと書いてある割合が高いことに驚きました!そんなニーズがあるとは…その後、すぐに連絡が来て、牡蠣小屋に遊びに来てくださる人が何人も。東京の方々は凄い行動力💦

お客様が写真も撮ってくださり、私個人も関係人口に混ざりました。

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これからは人を繋げていくことに重点を。

 

経営学の思考では、最初から人、金、物、情報が循環することを考え、、、また新しい価値が糸島にうまれました。

 

まちづくり会社「いとしまちカンパニー」

地元3社長の出資と西日本新聞社グループの資金を誘発し、公的資金はゼロのまちづくり会社。商店街を拠点に活動が始まります。

https://www.itoshimachi.com/

とりあえず、登記は済んでるので、もうすぐプレスリリースします。

予算要求しない(いらない)から、役所内部では何やってるからわからないけど、人をつなげていくことで、役所外の資源がたくさん集まり、目的はちゃんと果たせます。

 

内と外をつなげる。

 

そして、これが終わるので、もうひとつ糸島に新しいストーリーを立ち上げてます。

糸島の小規模事業者の良いもの、地域おこし協力隊を育てる拠点を。