博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

データ分析って、行政マンは苦手です。

今日は他の部署から、リーサス勉強会を頼まれて、その資料づくり。それと、「同窓会のビデオ作って」と入庁の頃からお世話になってる人に頼まれて、また仕事を1つ。

 

大変ですが、自分を頼ってきてもらえるのはありがたいことですね。

 

それにコンテストのため、数名の方から東京に行くお餞別をいただき、本当に職場の仲間に恵まれてます。

 

1/21にコンテストなので、これが終わったら、地域課題をあぶり出すための分析手法、といっても、勝手に私がそう思ってやってるだけですか。。。

 

いろいろ書いてみたいと思います。

 

その前に、基本的なことを頭に入れる必要があって、以下のことくらいはいつも考えて着手した方がいいと思います。

 

1 全体像を把握する

人口、市場規模、生産量、成長率などその分野の全体像を知ることから始めなければいけません。いきなり小さいところを調べてそれが課題だった、、、なんて方法は危なすぎます。

ますば木を見ないで森を見た方がいいと思います。

 

2 分解する

分野の中で分けて考えないと課題を絞り込むことができません。全体像を見たら、何か調べてみたい、課題がありそうなところの中身を分けてみましょう。

そのときのコツは、「漏れなくダブりなく」です。MECE(ミーシー)と呼ばれますが、言葉はどうでもいいです。まず軸を決めましょう。「販売額で分けてみよう」か、「従業員規模で分けてみよう」という感じです。そのときに、漏れやダブりがないように!

例えば従業員数なら、「1から5人、6にんから10人、11人以上」と分けるということです。

※最後を10人以上とかやっちゃうと、ダブリが出てデータが分析に使えなくなります。

 あとから、分解したデータを2つ選んで、縦軸、横軸にとるとさらに分析が進みますが、行きすぎるといけないので、今回はここで説明終了。

 

3 経年変化を見る

 これはわかりやすいですよね。過去のデータから集めてみることで、流れがわかります。

流れだけでなく、変化の特徴を見て原因を考えるきっかけになります。

 

4 比較する

●年と▲年を比較、他の自治体と比較、経年変化の折れ線グラフを2つ並べてみる、などなど、私はこれがもっともやらないといけないと考えています。

これをやると、課題や原因を見つけたり、根拠を示せることが多いです。

 

5 単位あたりをみる

1人あたり、面積あたりなど、単位あたりの数量を調べます。これは、コストを調べたり、ベンチマークといって他自治体と比較するときなど、応用が効きます。

 

6 ばらつきをみる

これは少しおまけです。ヒストグラムや散布図、zスコアなど統計学を学ぶと色々ありますが、そんなのは無視。棒グラフを年齢ごとにならべたり、点々がいっぱいあるグラフを作ってみたりすることです。ただ、4までと比べるとそこまで使いません。グラフ収束していればいいですが、ばらついた状態から特徴を分析するのが難しいのです。

ここはあまり深く考えないようにしましょう。

 

 ということで、

具体的な分析事例を出しながら説明したいですが忙しい、、、😢

とにかく課題を絞り込むためには、データを使いながら大から小へ調べていくのがよいと思います。

 

よくある行政の計画書や企画書は「課題」と書いてあるものの、ネットでも掲載されているような広〜い課題でとまってしまい、 いきなり打ち手である事業が羅列され出します。

この事業はこの問題の中でどの部分を解決するのかわかりません。悪く言うと、当てずっぽう。

もっと狭く課題を特定し、その課題に関係する人にインタビューするなどして、更に絞り込みが必要です。課題が広すぎると解決は無理です。データを使いながら絞ると、数値目標も立てやすくなります。

 

イメージは、

太陽光が虫眼鏡をとおし、小さい点になり、その部分を焼き付くす!

っという感じでしょうか。

 

市役所の職員はデータ分析が苦手です。

 

ちなみに、欧米の自治体では、evidenced based policy(エビデンスト ベースド ポリシー) といって、データや科学的根拠に基づいた政策決定が進んでいます。