博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

地方創生☆政策アイデアコンテスト2017終わりました。

地方創生☆政策アイデアコンテスト2017のファイナルが東京大学で開催されました。
昨年とすると699組から975組まで増えてましたが、客席もたくさん。
f:id:okagon:20171216223835j:plain
f:id:okagon:20180111221828j:plain
発表が終わると、なんだかどっと疲れました。
f:id:okagon:20171216221752j:plain

結果は、、、
帝国データバンク賞!!
をいただきました。
f:id:okagon:20171216221817j:plain
データの扱い方を重視していた提案だったので、帝国データバンク様に選んでいただき、大変嬉しいです。
f:id:okagon:20180111221852j:plain
今年度は自治体、公務員からの応募が増えてたようで、レベルも上がったみたいです。

情報交換会では、たくさんの人とお話できたのでよかった~
「blogを読んでます」と言われた方もたくさん。
内閣府の皆さん、各経済産業局の皆さん、企業の皆さん(今年は協賛以外の方が少なかった印象)、こちらから行かないといけないのに、ご挨拶にお越しいただいて…申し訳ない気持ちと、ありがたい気持ちで幸せになりました😌✨昨年から異動になって御礼が言えず会えなかった方もいらっしゃったので寂しさも…

もうひとつ嬉しかったのは、昨年の高校生大臣賞の横山さんと内田さんも、先生と一緒に記念撮影にわざわざ来てくれました😄
でも、すぐ他の方とご挨拶になってしまい、あまり話せずごめんなさい!!
福岡に来たら、糸島案内するので、ぜひ連絡してほしいです🙇

振り返りとしては、アイデア自体が単純なものに納まったと自分でも感じました。しかしながら、組織の政策立案は起業とは違い、アイデアを飛ばすより(スタートアップでは、絵空事のスペースアウト、現実的なブルースカイアイデアの中間がよいと言われる)は、少ない経費で地域にとって効果が見込め、実務面で担当者が予算要求のタイミングに合わせて立案できるスピードを大切に考えて、自分のスキルの方向性を位置付けて行こうと思いました。

そして、EBPM+DCで、さらに立案したあとの実行、その後の評価までデータで行う(これが本当の検証型分析だと思える)ことが大事。

今日は審査員の夏野先生の質問がまさにそれでした。「レストランを何店舗くらい広げる想定ですか?」とさすがの質問に聞かれながら感心してました。
実は、「パーチェスフロー」という手法の「配荷率」の考え方で算出し、それを評価指標のKPIにしようと考えていました。
時間がなく、今回コンテストにそこまで盛り込めず「だいたい数十店舗」なんて答える始末💦すいませんでした~実務できちんとやります!(笑笑)
f:id:okagon:20180111221949j:plain
すでに取り組み始めましたが、データのとおり東京のシェフは競争に苦しみ、かなり興味を持ってくれます。世の中のビジネスモデルは「低コスト化戦略」「差別化戦略」の概ね2つしか存在しないので、東京で選択しにくい差別化戦略を地方から提案しているようなものです(結構交渉で役立つので覚えて損はないです)。

その差別化は、シェフが生産者のこだわり、想いに共感してくれて初めて生まれます。小手先の食材提案でなく、ジビエ1つでも、絞め方、捌き方、冷やし方など聞くと素晴らしい、実際に見て聞いて初めてわかります。これが店頭でのストーリーに変わりきちんと伝えてくれる仲間が増えることでブランドとなっていくと考えています。そう考えるとたくさん案内できないので数十店でも大変💦

もちろん、流通の課題、お店の種類や規模による課題は出てきます。
たぶんどこの地域も悩んでるでしょう😄審査員はやっぱりそこを聞いてこられました。

まだ詳しく話せないので、あまり答えることができませんでした(まだ企業秘密と言えば済んだなぁ)。
私もやる前から想定していましたが、これは解決できそう、と考えていたので走りながらやった方がよいと思いました。こういった分野ほどイノベーションの種が眠っています。課題はわかってるけど、人間はそこまで緊急でないのに、面倒くさいことに労力をかけたがりません。でも面倒くさいことをやれば先発優位や差別化優位が働きます。担当者の粘り強さ一つで地域に貢献できます。

そして、たくさんの人を巻き込んで取り組みだすと、自分ひとりで考えなくても、関わった人たちがその課題の当事者になってくれます。
f:id:okagon:20171216223334j:plain

「内と外に仲間をつくる」

糸島の生産者や東京のシェフたちが一緒になって、課題解決に協力してくれるようになってきました。
f:id:okagon:20171216223504j:plain

熱意を持って、内と外に仲間をつくれば心折れずに進めることができます。
f:id:okagon:20171216223406j:plain

帰りの飛行機で長々と書いてしまいましたが、年末は「糸島を盛り上げる相談をしたい」と、なぜか同じタイミングで、まったく別の数名から連絡をもらい、時間が足りず、欧米でいうパワーランチまで入ってきました(笑)

自治体職員で地域の人に頼られるなんて、仕事において最高の幸せかもしれません!

糸島市や自治体職員で価値観を共有できる仲間が増えるといいなぁ。

飛行機が遅れ、帰るのは23:30くらい、一人で缶ビールでお疲れ様会をしよ。

コンテスト関係者の皆様、応援してくれた皆様、本当にありがとうございました。
そして、香川大学備前市の皆さん本当におめでとうございました!
これから益々のご活躍を祈っています。
特に備前市のYさんには皆さんとつないでいただき、志の高い自治体職員に出会え元気もらえました。