博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

ふるさと唐津で思い出に残る初講演!

3月は異動の時期ですが、皆さんはいかがでしたでしょうか。

私はまったく変わらず(まわりがごっそりと変わって)、今の部署に4年目に突入です。

今月思い出に残ったのは、故郷の唐津での講演でした。初めての地元での講演で、『鮭のように成長して故郷に戻って貢献してるね』と言われて、変わった例えでしたが、役に立つ嬉しさは、ひとしおでした。

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唐津青年会議所主催、その例会のあと、基調講演だけは外部の人たちも参加可でした。

 

夜8時30分からの講演にもかかわず、たくさんの人がお越しくださいました。

 

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唐津は、観光客が年800万人くらい来ていましたが、これは福岡で言うと太宰府レベル。全国でも屈指です。

しかし、減ってきてる…

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ただ、これだけみてもわからないので分解してみます。

すると、減ってきてるのは、日帰りですね。

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どこから来てるんでしょうか?

休日に1割強が県外から来訪され、日帰りといえば福岡市がメインにならないといけませんが、少なすぎる。糸島と比較すると数十分の1です。

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どこに来ているのか、呼子イカ唐津城の二極化。合併して相当の年数もたちましたが、新しいコンテンツがない!?

だんだん飽きられたか…となりの糸島が大きな競合になったはずです。

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メイン観光地ふたつ、呼子唐津城は、特徴が違います。

卒業旅行シーズンやゴールデンウィーク呼子まで来ているのに、唐津城は反対に観光客が減り、唐津城の売りで、日帰りのメインとなる桜や藤棚の時期が…

なんだか、いろんなことが想像できます。

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講演ではどういう観光戦略やマーケティングの手法を使うのかなども、少しだけ話させてもらいました。一時間の持ち時間内では、精一杯やりきれたと思います。

クイズタイムなんかもいれながら、楽しく!f:id:okagon:20190330145850j:image

会場には久しぶりに会う、同級生もいて感激。

新年度も、多くの地域のお役に立っていきたいと思います!

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ふるさと名品オブ・ザ・イヤー2018「地方創生賞」

糸島市マーケティングモデル推進事業が「地方創生賞」を受賞!! 


 地方創生に貢献している地域に眠る名品、取組みを表彰する「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー2018(内閣府経済産業省農林水産省後援)」において、糸島市マーケティングモデル推進事業が全国172件の応募の中から、コト部門の最高位の地方創生大臣賞に続く「地方創生賞」を受賞しました。f:id:okagon:20190316214048j:image

ふるさと名品オブザイヤー

https://furusatomeihin.jp/2018/sousei.php

 

動画

https://youtu.be/YUnRDIICwi0

 

これまでの「糸島産ふともずく」「だしスープっ鯛!!」「糸島産メンマ」など、糸島市地域資源を商品化、販路や認知拡大を推進してきた2年半の取組が認められたものです。

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表彰当日は行くことがてきず、一緒に活動している糸島市食品産業クラスター協議会 馬場会長(写真中央)にお任せしてしまいました。

 

いくつか、メディアにも取り上げてもらいました。

  • yahooニュース

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190315-00010007-kbcv-l40

 

http://qbiz.jp/sp/article/150257/1/

 

審査では、岩手県知事、総務大臣内閣府特命担当大などを歴任された「地方消滅」の著者である増田寛也氏をはじめとし、元フジテレビアナウンサーで、シャ乱Qドラムス・まこと氏とご結婚され、司会、テレビ、雑誌など多方面でご活躍の富永美樹氏などが審査員を務められました。

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地方創生担当大臣の片山さつき大臣から表彰を受け、高校生3年生になると、全国放送のメディアでも余裕の対応。f:id:okagon:20190316214505j:image

すごい成長ですね。2年生「私たちもああなれるのかなぁ」と。でも大丈夫です。この授業を受けた子達はそうなります。

 

取組み自体を認めていただけることが、地域ブランドを高め、ストーリーをより強くし、次の活動の原動力をつくってくれます。

 

政策アイデアコンテストで受賞してから、地方の一事業にもかかわらず、実践でも全国で取り上げていただける機会が増えました。

 

地方創生賞の名品は、テレビ東京が運営する「虎ノ門市場(http://www.toranomon-ichiba.com/special/meihin.html)」でも販売されます。2018として、だしスープっ鯛と糸島産(国産)めんまが掲載されます。

天然真鯛の漁師後継者、放置竹林対策など、さまざまな地域課題の解決や、地域事業者の所得向上へ!

 

ここまでいくつも、注目を浴びるためには手法が必要です。これは今後、他の地方公務員にも提供するため、何かに書き記していきたいと思っています。

 

公務員のためのマーケティング術的な…

 

2019年に内閣府認定マーケティング検定の1級、2級が始まります(3級は既設)。

1級を取ろうと思っています👊

 

また群馬大学に行った際、数学の先生に、統計検定2級は大学生でも結構な難易度だと伺い受けることにしました。f:id:okagon:20190316221029j:image

仕事へのデータ活用でやっているのは、これまで歯学、経営学などでやってきたバックグラウンドのおかげ。解いてみると割りと簡単!いつの間にか力はついてるものですね。こちらも1級を!

 

来週は初めてふるさと唐津。5月は東京、熊本、9月は全国短大フォーラム、11月は市町村研修所(ずいぶん先…)で講演予定。

やれるだけ、頑張ります👊

 

あなただからできる「運命の政策」

MBA成長戦略フォーラム

http://qbs.kyushu-u.ac.jp/archives/8186f:id:okagon:20190306221202j:image

これから経営学を勉強したい人、在学中の学生の方々へ、講演させていただきました。

 

同級生から「今日話されたことは必ず書いて世に出して残したほうがいいですよ。地域政策の分野で助かる多くの人がいるはずです。これでは会えた人しか知ることができない!」と熱く助言いただきました。

 

そんなことも少ししていこうかと思い、実は、一般財団法人 行政管理研究センター発行の「季刊 評価クォータリー」に寄稿しています。

4月号に20ページほどですが、実際の政策立案の過程をもとにした分析、立案、評価の方法を書いています。

来月発売されるので、ご関心のある方はぜひ。

http://www.iam.or.jp/quarterly_ev.html

 

そして、今年度仕事の一つとして、立ち上がるのが、糸島のまちづくり会社。糸島の商店街再生、活性化のお題をいただきました。

民間ベースで資金を調達し、運営する仕組みを最初から提案し、4月にはプレスリリースされる予定です。

つい最近も書きましたが、自治体職員は、共創の場をセットするスキルが必須です。

いとしまちカンパニー

https://www.itoshimachi.com/

※糸島の火山(ひやま)から見た景色

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移住の3社長の合同会社として、福岡で最もシェアの大きな新聞社グループから資金提供してもらい設立。これから、事業内容がホームページにもアップされていきます。

 

長い歴史のなかで、たまたまその政策を考える担当者によって、

 

「運命の政策」が生まれます。

 

ほかの人が頼まれていたら、まったく別のアイデア、商店街活性化政策が生まれていたでしょう。でも、その人しかできないものができ、それでいいと思います。

 

講演のとき、「市役所職員は定時で帰り、仕事をしない人たちの集まりだと思っていました。そんなにモチベーションをあげるコツがあるんでしょうか?」、終了時の質問で、悲しかったですが、「少なくともうちの職場にはそんな人はいません」とはっきり回答しました。

 

そのとき一生懸命考え抜いて、自分の運命の政策を自治体の方々にたくさん創りだしてほしいと願います。

 

来年度に向け、次の新たな政策も、立ち上げ準備中。民間と力を合わせ、多くの仕掛けを!

地方創生大臣賞に届くのか!?

糸島産天然真鯛を使って、糸島の漁師、製造業、そして女子高生とすすめる、六次産業化商品「だしスープっ鯛!!」f:id:okagon:20190224090430j:image
発売から8ヶ月。

すでに販路は20を超え、売上は社長想定の2倍、会社の既存鍋スープの7~8倍になりました。

https://fukuoka-yokamon.com/new/tokyuhands_hataka201902?fbclid=IwAR2tMS_OZQF5i0FMLQnUdLnYHR6UBlcpEf8Gfgo-0Y2tor7Q2LiXtbw__h8

 

博多駅のおすすめ土産、

「家庭で手軽に部門1位✨」にも!
家庭での手間が省け、高品質、安全な出汁

だしスープっ鯛🐟

https://www.walkerplus.com/article/178956/

博多駅では「マルイ」と、
東急ハンズ(期間限定)」で買えます。

 

「糸島の天然真鯛」の価値を広めることで、漁師さんはもちろん、加工品を作る事業者の皆さんへと波及し、地域経済の活性化へ。

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そして、ふるさと名品オブ・ザ・イヤーで、糸島マーケティングモデルがコト部門で地方創生賞の3品に選ばれました。

3月13日に内閣府で、大臣賞が決まり、表彰されます。

地方創生の最高峰で、

政策アイデアで表彰され、実践フェーズも表彰していただけるなんて光栄です。

https://furusatomeihin.jp/

動画もアップされてます。

https://furusatomeihin.jp/2018/sousei.php

 

https://furusatomeihin.jp/2018/winning-prizes/koto/02.php

 

私だけでできないので、どのように同じ目標を持って活動出来るか、

 

協創の場をセットするのが私の役割です。

どの部署でも、仕事でも、同じで、これからの地方公務員の最も大切なスキルの1つと言っても過言ではないと思います。

やってると、「とち狂った公務員、変態公務員がいないとやっぱり進みませんね」とか言われたりしますが、地域と狂ったように政策を奏でる「狂創の公務員」とかの方が似合ってるかもしれません。

 

ふともずくに続き、真鯛、そして、メンマと、この取組み自体を評価いただけることになりました。まぐれでは、次々と商品の売上をあげ、真鯛だしも、九州おみやげグランプリ、チームシェフコンクール、ふるさと名品オブザイヤーと、数々の表彰を受けることはできないと思います。やっぱり、マーケティングや経営手法の基本をしっかり仕事に応用し、協創するパートナーの役割を意識し、得意分野を生かせる仕組みにできた結果だと考えています。

 

どこの地域でも、特産品や地域経済活性化は可能です。

最近、いくつかの市町に訪問する機会がありましたが、「小さい町だからできない」と意気消沈してありました。

しかし、町の説明を聞いて、町を回れば、「1年もらえれば、やれる!」と思いました。コンサルタントではありませんが、他の町でも貢献できるチャンスがあれば、やってみたいと思います。

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人をつなげるのも経営学の手法で

2017年に地方創生政策アイデアコンテストで表彰いただいた、糸島ファームtoテーブルもずいぶん取組みが軌道に乗ってきました。

浅草の喜多屋さんでは、糸島海鮮丼がランチメニューに入っています。ぜひ食べてみてくださいね。
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そして、2月9日に六本木のBeyond B.Bで糸島ディナーイベントも開催しました。

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糸島の牡蠣小屋、ケンちゃ牡蠣の仲西一男さんにも来ていただき、お客様と交流していただきました。
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このお店の入口は糸島づくし。
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いろんなことを考えてやってますが、一部マーケティング的な方法をご紹介します。

 

プロモーション戦略

糸島には、雑誌とWebをきっかけに25%がグルメ観光に来てくれています。口コミでは41%ですので、いかに最小経費でこの口コミを誘導するかにかかっていると言っても過言ではありません。

https://www.walkerplus.com/article/176978/

このイベントをきっかけに随分ネット上で紹介してもらい、さらに今、原稿確認のものもあります。レストランをただ販路開拓している事業ではありません。

 

生産者の意識が改革

最初は勝手がわからず、とりあえず話が来たから受けてくれていた生産者も、いまでは積極的にシェフにプレゼン。どんどん上手になっていきます。そして、消費者のニーズを自らの耳で聞いて、どのような食材が求められているのか、流行が来るかなど、生産者が経営者、商人の顔つきに変わってきます。f:id:okagon:20190223223241j:image

逆に、「平松総料理長から電話あって、レストランひらまつ本店で採用してもらいました」と連絡をいただき、よい報告かと思いきや、「流通の課題を解決していきましょう!」と反対に尻を叩かれる始末。変わったなぁ~と思いながら、嬉しいことです。

 

ネットワークが広がる(関係人口)

生産者自身が東京で食材を使ってくれる店舗を周り、シェフに挨拶。逆もあります。

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自然と生産者とシェフが仲良くなり、繋がりが強くなり、他のシェフに薦めてくれたり、他の生産者を紹介したり、と。勝手に経済拡大、プロモーション拡大です。

 

アンケートでは、生産者だけでなく、市役所職員とも交流したいと書いてある割合が高いことに驚きました!そんなニーズがあるとは…その後、すぐに連絡が来て、牡蠣小屋に遊びに来てくださる人が何人も。東京の方々は凄い行動力💦

お客様が写真も撮ってくださり、私個人も関係人口に混ざりました。

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これからは人を繋げていくことに重点を。

 

経営学の思考では、最初から人、金、物、情報が循環することを考え、、、また新しい価値が糸島にうまれました。

 

まちづくり会社「いとしまちカンパニー」

地元3社長の出資と西日本新聞社グループの資金を誘発し、公的資金はゼロのまちづくり会社。商店街を拠点に活動が始まります。

https://www.itoshimachi.com/

とりあえず、登記は済んでるので、もうすぐプレスリリースします。

予算要求しない(いらない)から、役所内部では何やってるからわからないけど、人をつなげていくことで、役所外の資源がたくさん集まり、目的はちゃんと果たせます。

 

内と外をつなげる。

 

そして、これが終わるので、もうひとつ糸島に新しいストーリーを立ち上げてます。

糸島の小規模事業者の良いもの、地域おこし協力隊を育てる拠点を。

講演情報(ぐんま、くまもと)

群馬大学で、地域と研究者の対話イベント開催されます。その間の役割😄?基調講演とパネリストで登壇するので、いろんな方にお会いしたいと願います。ぜひご応募ください。


参加無料です。

 

吉良先生は九大時代にAI移住マッチングでお世話になりました。数学でいろんな問題を楽しく解決してくれます😋

 

http://www.gunma-u.ac.jp/information/49026

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チラシみたいに、やわらかく、よりわかりやすく、話したいと思います。

 

資料つくらないと💦

 

実はその前に熊本市役所セミナー。

職員の方が作られた素敵なチラシ。自分にはこのようなセンスがないので、うらやましいです。デザインを習いに行こうかと思ったくらい。
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1日で定員オーバーで、熊本市の皆さんの意識の高さに驚きました。

 

地域資源で最も大きいのは「人」、グロイスバーグの研究からもわかります。

 

糸島市といつも比べてしまいますが、いろんなところに行くと、不安になってしまいます。外の風を感じる仕組みをオフサイトミーティングなどで作ってある自治体職員は素晴らしいと思います。

 

僕も始めようかな。

マーケティング体験しながらデータ分析もやります

1年ぶりの仙台。雪もチラチラだけど、積もってないし、そんなに寒くないです。

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総務省の地方統一研修で、全国で開催されています。

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私は東北の講師に呼んでいただきました。f:id:okagon:20190124171515j:image

昨年度の東北経済産業局主催のセミナーで、総務省も局長がお話を聞いてくださり、今回のお声かけにつながったそうです。

いまは広島にご異動なされたとのことで、お会いできず残念です。

 

実際の事業や課題にそって、データを分解したり、比較したり、回帰分析してもらったりと体験を繰り返しながら、いつの間にかマーケティングしてた、という流れで、最後はいろんな裏ワザも話しながら、政策に落とし込んでいきました。

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前回は商工、観光部門の自治体の方々で、今回は企画、秘書、統計部門の方々。同じ東北地方でも部署によって、かなり雰囲気が違うことに驚き!


糸島も外の人から見たら、そうなのでしょうか(笑)

 

でも、全員、何かひとつはスキルアップにつながり、他では得られないものを持ち帰ってもらえたのではないかと信じて帰路へ。

 

それにしても仙台って日帰りできるんですね。きつい😥💦

 

世間は狭く、他の講師で来られた先生のご家族が糸島出身だったことに驚き!

行政評価を担当されていましたが、私も修論で書いた内容がたくさん出ていたので、この分野も結構研究したなぁ~と思い出し、また、いい出逢いをいただきました。


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仙台空港で牛タン食べて、少し復活!

明日も福岡市内でベンチャー面談会と商社への糸島食材提案会など家から直行、夜遅く…がんばろ!

 

あけましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。

例年どおり、1年の幸福を祈り、夜神楽から始まって自動的に初詣。ちなみに、右ふたつが自分の役でした。
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手力王尊

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岩戸をこじ開けるための紐を結ぶのを忘れ、舞いながら結ぶという失態。新年からお越しくださった皆様申し訳ありませんでした。
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先駈の神主

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写真は先輩職員のもの。カメラマンとしての腕前がスゴすぎて、いまの職がもったいないくらい。

 

今年はまた公私ともに新たな挑戦を始めますので、読んでいただける皆様よろしくお願いします。

 

ご挨拶だけで、なんのためにもならない中身で申し訳ありませんでした。

 

ひとつだけ、

 

私も入っているHOLG運営の地方公務員限定サロンが開設されました。

どこかでお名前を拝見したことがある、有名な地方公務員の方々がたくさんいらっしゃいます。

地方公務員であればどなたでも入会でき、メディア記事投稿などの部活動、ウェブセミナーなどの交流ができます。私も、また新しい出会いがあるとうれしいです。

のぞいてみてくださいね。

https://www.holg.jp/original-article/onlinesalon1/

はじめて大学で講義

京都府立大学の学部3年生の講義に。f:id:okagon:20181222213006j:image

参加者ほとんどが地方自治体職員を希望しているとのこと。地方自治体の仕事のイメージが少しは変わった(良い方に)んじゃないか…
という気がします。

 

よく質問もして、賢い子たちばっかり✨

 

さすが講義に呼んでくださった恩師の一人T先生の教え子たちで、ロバート・パットナムの「孤独なボウリング」「哲学する民主主義」をしっかり勉強してました。

古典で結構なボリュームの本なんです。

自治体職員でもなかなか読んだことある人いないと思います。

 

この大学ホームページを見てみると、「地域公共政策士」って資格までつくってあって一定の政策立案レベルに到達させているのでしょうか…驚き。f:id:okagon:20181222213423j:image

しかし、パットナムしかり、習った理論をどう実践に使うかも、事例を踏まえて話させてもらい、そして、自治体職員が苦手な、課題を見つけて、絞り込むために、データをどう扱っていくか、また、扱う前に道を決める方法を教えて、ワークショップで体験してもらいました。

 

「最初難しかったけど、分かってきてできるようになりました」と。

2、3年で、地方公務員になったら、今日の話を思い出して実践に活かしてほしいな。

 

いつか再会できるのを楽しみに待ってます。

 

地域の共通価値を創りだす!

3年ちょっとぶりに、日本環境設計 会長 岩元さんと飲み会。

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岩元さんと言えば、この数年で一気に有名になった方。皆さんご存知のバックトゥー・ザ・フューチャーのタイムマシン「デロリアン」を、コネなしでハリウッドに行き、本物を買ってきた人です。

そして、次代を創る100人のトップに!

ちなみにソフトバンク孫正義さんは6位。

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何をされてるかといえば、こちら。

(岩元さんの紹介記事)

https://wired.jp/waia/2017/16_michihiko-iwamoto/

 

簡単にはリサイクルです。

有機物C,H,Oの「C」を分離して「糖」をつくられます。わかりにくいですね💦

布も、プラスチックも、世の中の多くが有機物!洋服、おもちゃなどから、バイオ燃料をつくる技術を開発されました。それも原料と燃料が1:1の比率で再生され、しかも何回も、半永久的にリサイクルができるんです!

 

その燃料でデロリアンを映画と同じ日に走らせました。そして、普段は自家用車としてデロリアンに乗ってあります笑

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http://bring.org/GoDelorean/

 

ほかにも、東京オリンピックの金メダルは岩元さんの技術で携帯電話から金を取り出して作られます!1個の金メダルに金6gを使うそうですが、携帯300台にあたります。

皆さん、ぜひ回収にご協力を!

https://medal-project.idc.nttdocomo.co.jp/

 

なぜ商社を辞め、この会社をつくられたかというと、

 

「戦争を無くしたい!」

 

戦争、内戦は、地下資源の奪いあい(レアメタルの争奪のために私たちが使うプレステ戦争があったことも…)。

地下資源を使う必要を無くし、戦争を無くすという志をもって、服からバイオ燃料をつくり始めました。

 

紛争地域の地雷撤去、子ども兵救済などでの活躍のテラ・ルネッサンス代表  鬼丸さんは(https://www.terra-r.jp/index.html)、岩元さんと出会って、

「あぁ~、やっとこれで戦争が終わる」

と思ったそうです。

 

原料の服をお店に持ち込む消費者、回収箱を置いてくれるお店、石油を使わず製品をつくるとコミットする企業。

まさに共創価CSV(creating shared value)!

 

フランス政府も、東京の次にあるパリオリンピックで岩元さんに相談。EUも、G20も、そして、世界中から投資をしたい企業が岩元さんのビジネスにあつまってます。

 

CSVはマイケルポーターが提唱した次代のマーケティング戦略。共通価値を創造していくための3つの方法を具体的に示しています。

どれも、今回の岩元さんのビジネスに当てはまります。バリューチェーンは、本当に世界の流通が変わりますね。石油は輸入されなくなる、ごみ処理上に行かず、燃料を運ぶ体制も変わる。一気に社会構造が変わります。

 

正しいを楽しく!

デロリアンだけでなく、燃料で飛行機を飛ばす!金メダルをつくる!

ワクワクな仕掛けがたくさん!

 

ちょうどこれに関して見た映画が、

ボヘミアン・ラプソディーではなく(見ましたが)、

「パッドマン」

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インドの貧しい村では、生理用品が買えず、毎月5日間、汚らわしいものとして女性が屋外に隔離され、汚い布を使って病気になったり、不妊になったり、亡くなってしまったり、女の子は学校にも行けなくなる深刻な問題。主人公は、妻との結婚を機に、妻の体を心配し、女性を助けてあげたいと、自分で製品や製造機械を作り出す話。

風習を壊そうとする彼に対して、村人たちからものすごい反発にあい、村八分。村を追い出されてしまいます。しかし、妻の、女性の健康を守りたい一心で彼は諦めません。

そのことが、人々の共通価値へ。

 

私は、博士課程で、ちょうどこのこと、共通価値をテーマにした地域経営を研究しようと思っています。

例えば、日本の食はいい方に進んでいるとは…

消費者、企業、農家、自治体から共通の価値を定義して、連携を創ることは可能だと思いますし、これから持続可能な地域を作っていくためにはこのような手法が必要です。

 

先輩の博士論文も読み、自治体経営における、NPM(ニューパプリックマネジメント)は、短期的な効果を追及しすぎており、消費者、住民までを経営に巻き込んだNPG(ニューパプリックガバナンス)による共通価値を定義していくことが重要になってきます。

 

これから共通価値を創出する地域経営が重要。いくつか調べた大学に経営学の社会人博士コースがありますが、いろいろ考えたり、アドバイスを受け、方向を決めました。

実践しながら、そして、さらに自分の力をあげ、糸島で地域経営モデルを!

 

地域で起こっている社会課題を解決するために、「つながり」と「マス」を意識して、自治体職員にしかできないことを、、、