博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

市民の生活を何でもよくできる!役所仕事の素晴らしさ

公務員は「がんばっても、給料は一緒」

だから、がんばるだけ損、みたいな話をよく耳にされると思います。

確かに仕事の成果によって給料は変わりません(少しずつ行政にも人事評価制度が導入されてきています)。

経験年数よりも、年齢が最も重要な要素で、いくつなら、いくらと概ね給料が決まってしまいます。

 

でもでも、仕事のやりがいは、給料だけでは決まりません。GoogleからFacebookに流れていった優秀なエンジニアたちは、給料より、仕事のワクワク感を求めて好条件の会社を去っていきました。

 

私がビジネススクールで人的資源管理(ヒューマンリソースマネジメント)を教わった、古川久敬先生が、いくつかの企業で実験したデータでも、ある一定の給料を超えると、お金はモチベーションに対して相関が弱くなるということでした。

一定額までは、お金がモチベーションに大きく関与することは確かですが、人間は根底で仕事のやりがいが、モチベーションになることがデータとしてわかっています。

 

私の場合、医学部に挫折し、歯学部に入り、やりがいも見出だせず大学中退した私は、紆余曲折あって役場に入ってから、気づくことがたくさんありました。

役所の仕事は「教育、環境、医療、産業、福祉など市民の生活を何でも幸せにできるお手伝いができる!しかも住民に一番近い、密接した仕事で!」

 

最高の仕事だと思いました。

こんなやりがいのある仕事はない!と。

(気づくまでには、辞めたいことも多々ありましたが、、、)

 

それから、市民が同じ税を払って受けるサービスに差がある、担当者の頑張りで、その分野の行政サービスが他の地域より劣ることが、許せなくなりました。

自分が負けたくないという、自己満足かもしれませんが、それでも、そこにやりがいを感じ、自分の力を磨くことになり、大学院まで行くことに決めたのです。

 

市役所の仕事って、頑張っても給料は増えないけれど、頑張ると、とても多くの人に喜んでもらうことができる、素晴らしい仕事です。