博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

町役場からブルージャイアントを目指してもいい!

BLUE GIANT』(ブルージャイアント)という、石塚真一さんの漫画を読みました。ジャズを題材とした作品で、高校生が世界一のサックスプレーヤーを目指します。

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ブルージャイアントとは、あまりに高温のために青く見える、青色巨星(せいしょくきょせい)のこと。世界最高のサックス奏者に与えられる称号らしいです。

 

漫画からも色々気付きがあります。

これまで子どもの頃から、ただ面白いかどうかでしか見ていませんでしたが、漫画の共通点は多く、仕事にも参考になることがたくさんあります。

 

仕事で日本一、世界一のプレーヤーになると考えたときに、ブルージャイアントからも教えられたり、再確認できることがあります。

 

1 努力

主人公の宮本 大(ミヤモト ダイ)は仙台市の高校生。河原で毎日3年間、深夜も真冬も、練習を欠かさない。人ができないほどの努力ができる人でないとこのレベルには到達できない。オリンピック選手もそうですが、人生の限られた時間をどう使うか。若ければ若いほど時間があり、短期間で集中して努力できますし、頭脳や体力のピーク時に努力を積み重ねていく必要があります。大人になって、あとから気付く場合が多いので、やはり子どものうちから、やりたいことというより、好きなことを見つけるのは大切です。

ちなみに最近出張で仙台に行き、漫画のモデルになった愛宕橋をたまたま通っていたので、イメージがより湧きました。そして、自分がまったく努力が足りていないことを痛感…

 

2 師匠がいる

ブルージャイアントでは世界一まではいきませんでしたが、日本のトップレベルで世界の壁を知っている師匠が現れ、自主練習しかしていない主人公に基礎と、その人の特性を伸ばす指導をします。子どもに人気のドラゴンボールなんかもそうですが、悟空も強くなる段階で師匠に出会っていきます。亀仙人はまさにそうです。

私も『データ分析×政策立案』の師匠に出会いたい…

現実的に海外の方は無理なのですが、何人か直接面会に行ったりして弟子入りしようとしています。

 

3 仲間

主人公一人で、完結したり、強くなったり、成功していくストーリーはありません。宮本大もピアノやドラムなど仲間を作ります。

しかもポイントは、仲間は『内部に外部×異分野』が加わることです。きちんと経営学の理論でもあり、サクセスストーリーや冒険漫画に使われているので驚きます。高校の同級生だけや地元だけの外を知らない人たちだけで、そのまま世界一になるのは難しいでしよう。仕事でも組織や地場の人たちをどう外に繋げていくか、仲間を作っていくかは非常に大事だし、何より自分自身が成長するためには必須です。

 

4 外の世界

あるレベルまで来たら、外の世界に飛び出します。ブルージャイアントでは高校卒業とともに、仙台から東京に出て、東京の最高のステージ『so blue(ソーブルー)』に立ったら、ドイツへ飛び出します。

仙台の高校生が、外に出ることで、新しい気付き、外の人脈ができていきます。

そしていつしか、主人公が日本の音楽に貢献したり、次世代を育てたりというのは目に見えます。

 

私も糸島の中だけ見ていたら、全国の政策コンテストなんて応募してないと思います。

応募したことで、全国の政策立案の現状を知ることもできたし、自分の足りないところを見つけたり、力をつけていきたい、目標に向けて、この道を選択したいと思うことが出てきました。

 

まさか、

田舎の町役場に入った一自治体職員の自分が、日本、世界に目を向けて、色んなことをしようと考えるなんて…


なかなか遊んであげられない息子のドラゴンボールの話も、ブルージャイアントと同じだなぁと思いつつ、佐賀の古湯温泉にある「田舎」という瓦そば屋に連れていき(付いてきてもらった!?)、二人で温泉に入って参りました。

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