博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

やっとクリスタルのトロフィーがやってきた!

「地方創生政策コンテストの企業協賛賞の新潟産コシヒカリが、今週届きますよ」とコンテスト事務局から連絡ありました。

 

が、

 

箱をあけると、


f:id:okagon:20170210221314j:image

トロフィー🏆と賞状でした。

 

賞状は各賞たくさんありましたが、

トロフィーは最優秀1人だけにしかなかったので、とっても貴重でした。

 

しかも、高校生の部はチームだったから、個人で持ってるのは、日本で一人だけだったと思うと、本当に大事にしようと思います。


それにしてもクリスタルって、光を当てると七色に光るんですね。

 

クリスタルの盾なんて、初めてもらいましたし、大臣から直接もらえるなんて、一生に一回あるかどうか。。。

 

うれしい。

グラフの特徴に注目。経年変化で変わると何かある!?

またまた読者の皆さんのブログを見ましたが、デザインがきれい。見出し機能もうまく使ってあるし。センスの問題?

 

自分は前にも書きましたが目の障害(色弱)もあり、色がわからず、センスも悪いので(これは目と関係ない)、自分で服を選ぶのがホント嫌です。だから妻に選んでほしいですが、なかなか子どもに手が入り難しいみたいなので、自分で買っては失敗の繰り返し。誰か、服を買うときは付いてきてほしい。。。

 

と、まったく関係ないことを!

 

ということで、以前の以下ブログで使ったグラフで、何か特徴に気づきますか?というところで終わっていました。

http://okagon.hatenablog.com/entry/2017/02/02/224030

 

このグラフは、販売先という軸で売上を分解し、かつ経年変化を見ています。

f:id:okagon:20170201002041p:plain

 

誰しも、最初に気づくのが、「一番上の色が変わっているのはなぜ?」ということです。

 

これは、2008年に福岡市にある長浜市場に全量出荷していた鰆(さわら)を、2013年はJF糸島が新たな販路開拓先として、岡山県に直送するようになりました。それで、漁協の荷捌き所という、赤グラフが(赤で合ってます?右棒の一番上)増えています。

 

しかし、おかしいですよね?

 

漁師さんたちが儲かるために、新しく販路を開拓したのに、福岡市場と糸島荷捌き所を合わせた総額があまり変わっていません。

※増えているのは、最下段のカキ小屋だけ。

 

これでは、遠くまで冷凍車で運ぶため、コストはたくさんかかるはずです。

特選本鰆と言って、大きさや絞め方などで選らばれた魚が少し高値で売られていただけで漁師さんたちの所得アップに反映されていないのではないでしょうか。

 

ここで生産から消費者に販売されるまで、どこでコストが発生し、付加価値がつくのか調べるバリューチェーン分析というものがあります。

 

少し脱線しますが、マイケル・ポーター教授が考えられたもので、事業戦略論でこの人の名前が出ないことはないし、ダイヤモンドモデル、ファイブフォーシズなどカッコいいネーミングのツールを沢山生み出し、ビジネススクールに行って一番大好きになった人です。

 

下に水産事業者の事例がありますので、ご参照ください。

 http://www.darecon.com/value/hi_seizo.html#aff

これを使って、各段階のコストを調べ、どこで課題が発生しているのかを突き止めるのです。

 

ここで現場に飛び出して、漁協や漁師さんたちに聞けば、原因がわかります。

おそらく今回は、流通の問題だと思いますので、知り合いの漁師さんに聞くと、案の定、「輸送費を結構取られて、あんまり儲からん」とのこと。

 

ここから、何が出来るか。

 

「漁師さんたちの所得を上げる」

 

という大きな課題から、

 

「輸送(流通)問題を解決する」

 

という課題にかなり絞り込めたと思います。

 

ハブ&スポークと呼ばれる流通を効率化する方法や共同出荷する、地元の運送業者に相談するなど、解決策を考えるきっかけが掴め、これで漁師さんたちの所得を少しでも上げることができます。

 

本当にリーサス1つの使いよう、データの見方1つで、地域を幸せにできる兆しが生まれます。

 

もっと、もっと、どこの部署でも、課題の絞り込みができ、効率的な政策提案がどんどん生まれる状況になることを願います。

糸島×代官山蔦屋イベント第2弾終了!

2月3日(金)節分の夜、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。

私は代官山蔦屋にて、19時30分から22時まで糸島イベントを開催していました。
夜の代官山。
f:id:okagon:20170204001021j:image

イベント概要は、以下のホームページで。

http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2017/01/post-252.html
f:id:okagon:20170203095252j:image

 

糸島×代官山蔦屋書店の第2弾イベントとして、先週から二週連続の開催でした。
f:id:okagon:20170204001729j:image

 

「こんな素敵なイベント、もう予定ないんですか?」と話かけてくださる方も。ご協力くださった、conveyシェフの横田さん、松木さん、蔦屋書店の中村店長はじめ、後藤さん、蓮沼さんのおかげです。
f:id:okagon:20170204001752j:image

糸島に毎年何回も来て下さる方、糸島食材を取り寄せてある方にもお会いでき、ウェルカムドリンクのシナモンティーは「東京でも買えますか?」と帰りにお尋ねになる方も。
f:id:okagon:20170204001818j:image

 

糸島に興味をもっていただける方とたくさん出会い、嬉しいですねー。
f:id:okagon:20170204001850j:image

 

いまからホテルで寝て、明日リーサスのイベントに顔を出して帰り、翌日曜は、逆に神奈川からの大学生を糸島で受け入れます。

 

踏ん張らねば。。。だけど持病で腰痛い!

整骨院行きたいけど、なかなか行けないなぁ~

まさかの新聞一面トップに、、、

地元新聞紙面に掲載してもらいました。

まさか、一面のトップ記事にしてもらえるとは、ありがたいです。

 

ネット版にも。

http://itoshima-np.co.jp/news/6179.html

 

子どもも学校で「お父さん載ってたね」とか言われるので、格好だけで終わらないよう、もっと、もっと糸島のために頑張ります。

f:id:okagon:20170202055833j:plain

グラフの比較。難しいことはいらない!

こんにちは。

データを分析する際に「比較する」ことが大事ですが、これは前に紹介した、他の自治体と比較したりするベンチマークの手法だけではありません。

 

単純に2つのグラフをならべる!

 

という、比較です。

 

さて、実例で。下のグラフは、上段が漁獲販売金額別経営体数、簡単に言うと、売上規模ごとの漁師さんたちの数です。

下段のグラフが漁獲量です。

上段のグラフで、販売額500万円を超える漁師さんたちが増えるという全国的にもあまり見られない傾向がありました。そして下段のグラフは貝類の養殖量が増えています。

同じ時期に、同じ増加傾向を示しています。

 

           (漁獲販売金額別経営体数)

f:id:okagon:20170201001807p:plain

 

            (漁獲・養殖量-トン)

f:id:okagon:20170201001827p:plain

 

見るからに関係がありそうです。

 

そして貝類養殖。糸島ではカキしかありません。

f:id:okagon:20170201002341p:plain

これで、カキが売上が伸び、漁師さんたちが増えたんじゃなかろうかと想像できます。

論文や大学の先生なら、漁師さんの数と養殖量の2軸関係を1つのグラフにし、相関係数を出したりするのでしょうが、私たちが実務で使う場合は逆にわかりにくくなります。

職員、市民の皆さんに説明するなら、こっちの方が断然わかりやすい!

 

数字の相関を見るときは、

むしろ逆に

 

グラフを2つに分けて、並べる!

 

のが、テクニックです。

 

補足ですが、この2つのグラフも、漁師さんたちの売上、一方で漁獲量のうち養殖貝類を軸に分解しています。零細層がどうなっているか見たい、農業では見られなかった傾向が漁師さんたちにだけあったのでカキの状況を知りたい、と「目的に合わせてデータを分解する」のがデータを扱うときの基本だと考えます。

 

そしてリーサスを使ってトドメを刺します。

リーサスでは、販売先別の売上を見ることができ、自家販売(カキ小屋)の経年変化を見ると、5年間で1億円から4億円弱まで売上が増えています。

これで、カキのようなブランドを1つ作ることで、漁師さんたちの雇用が生まれ、生産量が増えていたことに加え、産業全体を押し上げる経済効果があるとわかります。

f:id:okagon:20170201002017p:plain

f:id:okagon:20170201002351p:plain

 

うーん、リーサス素晴らしいですね。

ボタン1つで、このデータが出せるとは。

自分でやるなら、販売先別のデータを1つの1つ集めて、さらに複数年の作業が必要になってしまいますので、このグラフだけでかなりの手間です。

 

実は最後のリーサスのグラフから、もっと別の特徴が見出だせます。

これだけで、かなり課題が絞り込め、漁師さんたちの所得アップができそうなデータが読み取れます。

 

皆さん、何かわかりますでしょうか?

 

次回のお楽しみにしたいと思います。

 

 

明日はまた代官山蔦屋書店でイベント。

しかも夜のイベントのため、東京に1泊して土曜帰り、戻って次の日の日曜から4日間は、神奈川の大学生を糸島で研修受け入れし、毎晩遅くまで帰れない。。。

受け入れしながらも、途中で抜け、月曜と火曜は重い会議が、、、特に火曜の会議は想像するだけで気が沈む。

しかし、経験から、こういうときこそ、粘り強く調整すれば、必ず活路は拓けます!

そして民間の人ができない多くの利害関係者の調整こそ、行政職員の大事な役割であり、強みです。

 

もうすぐ息子の誕生日。

その日だけは絶対帰るぞ!!と心の中で叫びまくっています。

 

代官山蔦屋書店 第1弾イベント終了!

1月31日、代官山蔦屋書店イベントは好評に終わりました。
f:id:okagon:20170131224151j:image

終わってから、3人も糸島に移住を計画している、という人が来られましたし、何人も糸島に行きたいー!って話しかけてきてくれました。

 

やっぱり、ネットや雑誌ではわからない、生の情報。しかも、今回の題材だった糸島本の編集者のおふたりのお話とあって、皆さん興味津々でした。
f:id:okagon:20170131224433j:image

f:id:okagon:20170131224859j:image

f:id:okagon:20170131224333j:image

糸島唯一のアンテナショップ「ここのき」の野口さん、千々岩さん、ありがとうございました。

f:id:okagon:20170131225044j:image

今週金曜は、別の題材(糸島食材の試食会)を同じ代官山で、夜開催します。仕事帰りでも参加できます。

まだまだ、申し込めるので、ぜひご参加ください!

http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2017/01/post-252.html

データと理論の組合せの事例、続編

もうひとつ、データと理論の組合せた例をご紹介します。

リーサスには、from-to分析といって、どこから人が来ているかを調べる機能があります。
f:id:okagon:20170131154423j:image

これを使うと、糸島市には、隣の福岡市から来ているお客様がほとんどであることがわかります。

ここから分析できることは、糸島市が、民間でいう、福岡市の市場シェアをたくさん持っていることになります。

だから、既存のお客様を大事し、競合の状況も観察しながら飽きさせないように新しいサービスを提供し続けなければなりません。

 

こんなことを言うと「糸島が、いまさら福岡市に?」という話を聞いたりしますが、私からすると「自分がもし、会社の経営者なら、もっとも大事なお客様が福岡市の皆さんではないのか?なぜもっと大事にしないのか?」と問いたいです。とても行政的で、経営感覚に欠けると思います。

 

これは別の視点から見ると、すでに糸島が認知されている場所、福岡市で糸島の新しいサービス、商品を試す土壌があると言えます。

 

下のような表で、製品と市場をそれぞれ既存と新規に分けた「製品市場マトリックス」理論で説明でき、思考を助けてくれます。

 

製品市場マトリックス

f:id:okagon:20170129075959p:plain

経営の神様、ピータードラッカーは、このマトリックスを使って、矢印の順に攻めた方が成功する可能性が高いことを述べています。

 

普通に考えて、いくら地元で売れている商品と言っても、まったく縁もゆかりもない新しい地に攻めていくよりは、すでに、糸島の認知が高い福岡市の人たちに「糸島の新しい商品が出ましたー」というほうが、やりすいことは肌感覚でもわかりますね。

 

こういう戦略の定石を知っておくと、闇雲でなく、次は福岡市で有名にして、それから次の新しい場所に行こうといったような考えが生まれて来ます。

 

しかも、福岡市は全国からお客様がお見えになるので、福岡市内で糸島を目にする状態を作れば全国に宣伝する効果も得られると考えられます。

 

同じ考えで、岡山県に送っていた糸島鰆(さわら)を、まずは福岡で!という戦略が実行されだしたので大賛成です。f:id:okagon:20170201002939j:plain

以下のような感じです。

水産の先輩にも気軽に言えるので、これ絶対続けてください、と言いましたが、仲良しなので、いろいろ情報共有しながらやってくれます。

今が旬! 「糸島さわらフェア」を初開催!! - 福岡県ホームページ

キレイライフプラス|福岡:糸島さわらフェア(福岡県糸島市)

 

f:id:okagon:20170201003005j:plain

f:id:okagon:20170201003019j:plain

ということで、今回はここまでにしたいと思います。

 

分析と理論の組み合わせ。道具は使うことが大事!

また分析の事例を紹介したいと思います。また、分析の方法とMBAで取得する数多の理論をどう実務に活かしているかという視点も入れていきます。

これも一気に行くとつらくなるので、じわじわと。

 

まず、下のグラフは糸島市の観光入込客数の推移です(福岡県観光入込客推計調査)。

f:id:okagon:20170129075410p:plain

 

ここにもデータを扱う際に必要な要素があります。ひとつは、少し前にご紹介した「分解する」という方法。これは観光客を「日帰り」と「宿泊」で分解しています。観光客はどちらかに分けられるので、漏れなく、ダブりなくカウントできる分解軸です。

 

すると、糸島市は99%が日帰りということがわかります。観光産業は入込客数より、消費額が大切です。宿泊と日帰りの平均単価は国が公表しているものがいくつかあるので、それをかけると消費額、つまり地域にどれだけお金が落ちているかわかります。

公表の単価(13000円前後)より少ない(ほとんど福岡市からで産直などが多いため)、日帰り8000円/人としても、570万人×8000円=456億円と、少なくても数百億の産業になっています。

 

それから、分析の大事な考え方として「時系列で見る」ということが大切です。

これは調べたい分野の全体像を見る、傾向を見る上で、最初にすべきといって過言ではないデータの扱い方になります。

この場合も、最新年の全体の金額がわかるだけでなく、経年変化を見ることで、成長か、衰退か、現状維持か、打ち手が変わってきます。

糸島市の場合は成長産業なので、「鉄は熱いうちに打て」状態です。この観光シェアの恩恵にあずかる地域の事業所は、数百億のうち自店が持っているシェアの分だけ、全年度の伸び率分、自然に売り上げがアップしていることになります。しかし、それで、あぐらをかかないよう、もっと伸ばすため、お客様を飽きさせないため、打ち止めになったときの新しい市場を開拓するための投資を行う必要がある、つまり、そのような戦略を考えている状態です。時系列で見るだけでも、かなりの分析ができます。

 

次に、もう一度分解する軸を変えてみます。

今度は観光客の「目的別」の入込客割合を見てみます。

f:id:okagon:20170129075442p:plain

すると、産地直販施設(産直)が半分近くも占めていることがわかります。

伊都菜彩というJA直営の日本一売り上げが多い施設があることに加え、19もの産直が市内に点在しています。

f:id:okagon:20170129075651p:plain

 

さらに、分解という軸+理論を使います。分ける軸に理論を持ち込みます。

観光の魅力については、デービット・アトキンソンさんの「新・観光立国論」で、観光の魅力要素は「食、文化、自然、気候」の4つに分けられます。この要素の多様性が多いほど、宿泊客が多く、インバウンド(海外客)が多くなり、観光地としての価値が高くなることが示されています。

 

糸島市の例を、この理論に当てはめて分類すると、下表のようになります。

食は、約60%を占め、文化は約15%。自然は約5%となり、気候は釣り、キャンプ、カキなど他の食、自然、文化などの要素と組み合わさっています。

糸島市の観光は、多くの部分を「食」という資源で補っていることがわかり、理論どおり、多様性が低いと日帰りが多いという状況です。 

f:id:okagon:20170129075500p:plain

 

しかし、一方で「食」に強みがあるといえます。

f:id:okagon:20170129083154p:plain

 f:id:okagon:20170129075730p:plain

その産直もまだまだ伸び、福岡ではブランド化している糸島カキは、前年比44%の伸びです。

 

このように、ただ闇雲にデータを扱うのではなく、理論と組み合わせて分析すると次の戦略もわかりやすく、理論は数あるデータで証明されているため、成功確率をあげることができます。そもそも、この理論を知って、使って打っている戦略がどうかで、他人への説得力も違うし、自分が事業を実行するときの自信につながります。

 

データをこの理論と組み合わせたことで、「食の強みを伸ばしていこう」、「食と組み合わせる多様性を増やすため、工房やゴルフを伸ばす戦略を打とう」ということを次に考え出すことができます。

 

工房の体験観光はカキ小屋の3分の1程度の観光客ですが、伸び率はカキ小屋と同程度です。私は130件以上も立地する工房分野に投資していくことが将来の糸島市の稼ぐ力を高めることにつながると考えています。

 

理論やツールばかり、役に立たないということではないと思います。いかに自分が実践で使えるようになるかが大事です。

事業構想大学院大学の大社先生に言われた言葉は、「人間は熊やライオンなどの動物に勝てないが、道具を持つと勝てる。人間は道具を持つと強くなれる」ということがまさに仕事でもあてはまると感じます。

 

ふぅ~、まじめな投稿は結構体力使いますね。

やっぱり、遊びに投稿も入れたゆるいブログにして、ぼちぼちいくのが長続きするかな~。

 

それといつも残念なのが、自分の係に後輩が来れば、実践で自分のスキルを見て、学んでもらって、別の部署でもどんどん活躍してほしい!と思っているのですが、15年間のうち新規採用職員が半年いただけで、いつも後輩がいない部署。。。(泣)

SSFFって、ご存知ですか?

 昨日は、先輩たちから受賞のお祝いで飲みに連れていってもらいました。

ゆうたろうグラス。マスターからお祝いに、でっかいグラスで、ジンバック作ってもらいました(^^)
f:id:okagon:20170128111826j:image

 

さて、SSFFは、ショート&ショーツフィルムフェスティバルの略です。今年度は大阪で開催されています。

 

SSFFのサイト

http://www.shortshorts.org/

 

俳優の別所哲也さんが会長をされている国際短編映画祭。アジア最大でアカデミー賞公認でもあるこのイベント。これがまだ九州では開催されたことがありません。

 

仕事として、私にお声かけをいただいた方はいつも大臣たちと会議しているような人。私が「山本大臣に表彰いただきました」と報告すると、「おおー、幸三か。お祝いせないかんなぁ!」みたいな。。。

 

大臣呼び捨てのちょっと別次元。いつものことですが、やっぱり凄いなー

 

昨日は、別所哲也さんが来るかもーの、会議でしたが、、、残念。お会いできませんでした。そのうちお会いすることになるので、また楽しみです。
f:id:okagon:20170131153936j:image

 

もう、自分の中では、糸島が宣伝されたり、地元のお店が儲かるような、糸島にメリットのある形で、継続性のある仕組みを考えないといけないと思っていましたが、だいたい頭にイメージできているので、これから具体的に動きたいと思っています。

 

まだまだ実現できるかわかりませんが、

企画を通していけるよう頑張ります。

 

まずは、月曜から東京でイベント。よかったら覗いて見てください。

【糸島×代官山 蔦屋書店コラボイベント開催!~糸島ブランド首都圏PR事業~

代官山 蔦屋書店で、下記のとおり糸島市関連のイベントを2週連続で開催します。代官山 蔦屋書店「旅行フロア」と「料理フロア」での連携イベントです。首都圏PRの一環して代官山 蔦屋書店のコンシェルジュらと協議を重ね、開催実現に至りました。
 
第1弾 トラベルコーヒートーク「糸島の魅力」
「なぜ糸島に移住する人が増えているのか?」「糸島に何があるのか?」
実際に住んでいる人しか分からない糸島の魅力をたっぷりとお伝えします。
糸島アンテナショップ「ここのき」の野口氏、千々岩氏のおふたりが登壇し、コーヒーを飲みながらゆっくりお話できます。これからの働き方、生き方、移住を考えている人にとって、本音が聞けるトークイベントです。

■日時 2017年1月31日(火) 10:30~
■場所 蔦屋書店3号館 2階 イベントスペース
※イベント内容、申込み方法は下記サイトをご覧ください。
http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2017/01/post-246.html
 
第2弾 農産物直売所の上手なつかい方〜素材とうまくおつきあいする料理教えます〜
東京で月に一度、29日だけ営業するRestaurant 29、その日のお客様だけのケイタリングを提案するCONVEYの横田・松木シェフ。お2人は糸島の食材を自分たちで探りあて、糸島の食材、調味料などを仕入れています。当日は試食会をしながら糸島食材と作り手たちの姿をお伝えしてもらいます。

■日時 2017年2月3日(金) 19:00~
■場所 代官山 蔦屋書店1号館 2階イベントスペース
※イベント内容、申込み方法は下記サイトをご覧ください。
http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2017/01/post-252.html

■追加情報
代官山蔦屋書店では、料理と旅行の両フロアで、工芸品、絵本など糸島の商品を
展示・販売し、モノ、コト、人の魅力をPRします。作家たちの想いがつまった作品をぜひご覧ください。
※旅行:1月17日から2月上旬、料理:2月上旬から2月中旬予定

 

 

 

データ分析事例、地方創生の方法はまちまち

東京から帰ってきて、ずっと体調が優れず、とうとう昨日お休みをもらって床に伏せておりました。

今日はバリバリ出勤します。周りはインフルエンザも多く、寒いので気をつけないと。ブログを見てくださっている皆さんもお体には十分ご自愛ください。いつも、ありがとうございますm(__)m

それにしても、blogの読者になってくださった皆さんのを見ると、レイアウトがきれいで、すごい見やすい。

僕は生まれつき色弱で、色がわからず、他の人と違って見えるため、美術や理科の実験が嫌いでした。それから、デザイン系は疎遠になり、仕事でも、ここは得意な人に任せようと割りきってます。最近「デザイン勉強しましょうよ!」と言われたばっかりだったので、ちょっと皆さんのも見て、寂しくも、羨ましいです。

 

っと、、、なんかタイトルと脱線してしまいました。

さて、データ分析の事例を紹介してみようかと思いますが、最後は事業に落とし込まないと意味がありません。

分析結果を踏まえて、さらにどう課題を絞り込んでいくか、戦略を立てていくか、一回では無理ですが、ゆっくりそのプロセスを伝えることができたらと思います。

そのプロセスには、難しい統計学の手法は必要ありません。市民の皆さんにわかりやすく作るほうが、はるかに大事です。

 

今回は「比較」「分解」を紹介。まずは簡単な統計です。下のグラフは糸島市の従業員1人あたりの卸売・小売業年間商品販売額(糸島市統計白書より)です。 

f:id:okagon:20170126103954p:plain

これを見ると、糸島市は2,300万円/人です。でもこれだけは多いのか、少ないのかわかりません。そこでデータ見るときの手法の一つが「比較する」です。

ベンチマークといって、自分が周りに対してどのくらいに位置しているかをチェックします。これは福岡都市圏の17市町と比較していますが、下から2番目、平均よりもかなり低いですね。自治体の規模(人口)に関係せず、福岡市の東側に隣接する自治体が大きいことがわかります。

比較するだけで色々見えてきます。

 

本番のコンテストでは、もちろん糸島市を分析しましたが、どこでもできるということをお話したいので、あえて別の自治体を分析してみます。

 

福岡市周辺の人がこのグラフを見ると誰しも疑問に思うのが、新宮町、久山町、粕屋町はたくさん事業所が立地しているので納得だが、「なぜ篠栗町が福岡市にこれだけの差をつけるほど高いのか?」です。

このとき、みんな勘で色々答えます^^

バイパス沿いのお店が多いのかな?」「何か大きい企業があるかな?」と、この考えてもらう過程が楽しく、大事ですね。

 

しかし!

 

ここでリーサスを使うと簡単に解析可能。

これは卸売・小売業のデータなので産業マップの「稼ぐ力分析」をします。

 

f:id:okagon:20170126105659p:plain

ちょっと見にくくてすいません。やはり、こういうデザイン系、IT加工系は苦手なのです。

でもグラフを見ると、一目瞭然ですね。飲食料品小売業だけが付加価値額が高い。これは全国平均が1ですので、実にその25倍も稼いでいます。

そして、これで「飲食料」の小売事業所が原因だったとわかります。

しかも、人口3万人の篠栗町に、全国の25倍、福岡市の2倍もの食料品小売業がたくさん集積しているはずがありません。

ここで大きな事業所が存在している、それも相当大きな、、、と判断できます。

あとは、篠栗町で一番大きな事業所を調べるだけなので、割と簡単に見つかるでしょう。

 

リーサスを使いましたが、この手法には「分解する」という大事なデータの取扱い方が含まれています。リーサスなしでこの結果を導くのは大変ですが、もしなかったとしたら、何を調べようと思うでしょうか。

この場合は、篠栗町の卸売・小売業の年間販売額というだけでは何も見えないので、中身を見るために事業種別で販売額を分解したいと考えるのです。

 

次に、分解に重要なことは、その軸を決めること。

これは目的に沿う要因を軸に選ぶことになります。今回は篠栗町の卸・小売で儲かっているところを探したいのですが、卸・小売といっても、スーパー、家電店、ホームセンターなどたくさんあります。事業種別に分解すると、事業分野ごとの特徴を調べることができるということになります。そこをリーサスが簡単にビッグデータを使って助けてくれます。

 

分解するときのコツのもう一つにMECE(ミーシー)がありますが、僕の以前の投稿に書いてますので、ご参照ください。

行政マンってデータ分析が苦手です

 

ちなみに、

協賛企業賞をいただいた帝国データバンクの方に「自治体用のリーサス使ってますか?」と尋ねられました。

実は自治体職員には特別のデータが見れるリーサス機能があります。

その一つに、地域の中核企業を探すための機能がついていて、飲食料品小売業で篠栗町の企業の売上順位を調べることができます。

それを使うと、すぐわかりました。企業?ではありませんでしたが、篠栗町には皆さん誰でも知っている、ある大きな組織があります。しかも2つもありました。

 

ここから、さらに分析を進め戦略を立てないといけません。

篠栗町の場合は1事業所に依存しており、市税として還元されたり、雇用が生まれている分、その事業者が移転したり、なくなると大変なことになります。

そのため、他の零細な事業所や他分野の産業を育てるなどの戦略を立てる必要があると思います。そのきっかけとして、すでに存在してるこの中核企業と組んでやれることから考え出すのがいいかもしれません。

 

篠栗町に行けば、篠栗町にあった戦略があり、自治体ごとに特色ある地方創生の方法が変わります。

  

「他自治体の分析せんで(しないで)、糸島のことやれ」と同僚に言われそうですが、1つ前のブログに書いたように、データの使い方を知ってもらうという使命感も少し出てきました。

 

しかしながら、こういった分析を私だけでなく、他の職員もやってもらえると、さらにいい政策提案が増えるかなぁ~と願う今日この頃です。

 

今日は哀川翔に激似のむちゃくちゃ愛情あふれる課長(51)と隣の席でいつも見守ってくれる先輩(39)に祝勝会をしてもらう日。他にも入庁当時から憧れる先輩(43)、いつも優しい先輩(41)が来てくれる飲み会、楽しみです。