博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

飛び出す公務員が当たり前になってきた!

9/22 18:00から、熊本市民会館で、

公務員のためのマーケティングセミナーをさせていただくことになりました。

 

それにしても、日本には地域のために、仕事プラスの自主活動をされている人たちの多さに驚きます。

 

熊本県庁の方が発起人で、県市町村職員もマーケティング思考をつけていきたいと、立ち上げられました。

 

まだ、私で2回目とのことですが、前打合せのメールで本当に熱量の多さを感じました。

https://kokucheese.com/event/index/533555/

https://www.facebook.com/events/303542627074391/?ti=cl

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ご期待に応えられるよう、頑張ります。

 

うちの市役所にも、地域のためにすべて仕事外で活動する飛び出した公務員がいて、2年に一度開催される「飛び公」アワードにエントリーされています。

 

皆さん、ぜひ投票をお願いします。http://tobidasu-rengo.com/wp/award/

 

世界に挑戦するチャンス!?こじんまり挑戦中

九州経済調査協会の研究助成に申請しました🎵

 http://www.kerc.or.jp/info/2018/04/30.html

 

私の研究テーマは、「糸島よか余暇産業づくり」です。研究費を使って、大きく調査をかけたいと思います。お金足りるかなぁ~

 

自分で外から資金調達して、政策提言に活かせば市のお金を節約できるし、またいろんな人にアドバイスもらえる機会にもなるし、いいことばっかりです。

 

毎年30数名の応募から、6,7名が選ばれると聞きます。A41枚で添付なしの様式だったので、これで選ばれるのが不安…

 

7月中旬が採否の通知予定。

まぁ、楽しみに待ちます😁

 

もうひとつ、

 

ビジネススクールのときの同期とソーシャルビジネスのコンペに出場しています🎵

 

BOP(ボトムオブピラミッド、途上国、貧国層)ビジネス支援で有名なグラミン銀行創設者、ノーベル平和賞のユヌス博士の冠がついた「YY SOCIAL BUSINESS DESIGN CONTEST 」

http://yycontest.org

 

一次を通過したばかりで、これからなのですが、日本での優勝者はアメリカに渡り世界大会に出場する権利を与えられます。

 

行きたいなぁ~

 

でも先週TOEICを受けたばかりで、あまりの自分のショボさに悩ましい…

 

130~140チームから1チームだけで厳しすぎますが、昨年「次は世界に挑戦したい」と宣言してたので、挑戦したからいいですね😅

 

そして、実はもうひとつ挑戦しています🎵

失敗もしましたが、諦めずやります。

うまくいけば、ここに書きたいと思います。

 

いつも最後のちょいネタですが、

九州大学経済学府産業マネジメント専攻(ビジネススクール)の入学案内パンフや、ニュースレターにも写真を載せてもらいました。
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次の挑戦の背中を押してもらえ、、、

尻叩き?

どちらにしても励みになります。

 

QANアワード2018最優秀賞をもらってしまいました

九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻(九州大学ビジネススクール)修了生の中から、学びを社会での活動に活かし、功績を上げた人を表彰するQANアワード2018が開催されました。
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スゴい人ばかりの550人に及ぶ修了生の中で最終審査2名に選んでいただき、信じられない気持ち💦

 

一緒に最終審査会に挑んだ同期の大井さんは、ビジネスで廃校を利用し、地域貢献する凄腕の社長!昨日までずっと内閣府に地方創生のお仕事で滞在され、福岡に帰って来たばかり。日本でも先駆的なまち興し人です。ブルータスという、雑誌にも、7月号だったか…もうすぐ彼が出るので見てくださいね~

 

そんな彼と最終審査にふたりでプレゼンすることに。
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活躍する同期が一緒にいるのが嬉しく、心強かったです。

 

一方、大井さんのハイセンスなプレゼンと対照的に泥臭いプレゼンをする僕。
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恥ずかしすぎる。。。

 

しかし、優秀な人たちばかりが、揃う修了生の中で、なぜか私みたいな自治体職員を最優秀賞に選んでいただき、本当に見に余る光栄で、嬉しいことです。
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行政の人間を選んでくれる寛容な修了生の皆さんに感謝です。
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この賞の価値を高めるため、もっと精を出したいと思います。
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高田教授、村藤教授、寺松会長と、みんなで記念撮影。眩しくて会場は全然見えません(笑)

 

それから、

 

「役所でなく、もっと別のことしないんですか?」

 

糸島の人からも最近言われたのですが、そのあとに「あなたには役所に残ってほしい」という感激の言葉が。

 

「必要とされる」

 

というのは、人にとって、

何かもらったり、説得されたり、誉められたり、何より頑張りたい気持ちを高めるのかなと思います。
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今日は、2分の1成人になった、子どもの誕生日をお祝いし、来週の熊本への第2回研修講師の準備をしとこっ!!

課題の絞り込み編

前回、データを使って行う政策立案手順の1回目を書きました。
http://okagon.hatenablog.com/entry/2018/03/31/152347

3つのCで、現状のデータ分析をしたあと、さらに絞り込んでいくわけですが、まずその中の一つである「分解」。

以下のデータはすべてダミーです。

市場の分析から、観光入込客の推移を見てみると、2016年から減少しています。

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この段階で「減っているから何とかしてくれ」と言われ、手を打ってはいけません。

課題の絞り込みが重要です。

ここで、観光客を分解してみます。

分解するときには、「時間」「地域」「人口統計」「行動」「心理」の軸で切ってみるとやりやすいです。ここでは2つずつ分けていますが、本来いくつに分解してもかまいません。ただし、表の「目的地別」を見てもらうと「温泉」「食事」となっています。これはいけない例です。分解するときは「漏れなくダブりなく」が原則。温泉、食事以外にかなり漏れがあります。

ここでは、宿泊別で分けてみます。

すると、観光客が減っているのではなく、正確には宿泊客が減っていて、日帰りは増えていることがわかります。
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これだけでも、かなりデータによって、課題が絞り込まれた感覚が得られるのではないでしょうか。

ただし!

分析は自分の意見を述べないといけません。

上のグラフを見て、宿泊客が減っていることに着目するか、日帰りが延びていることに着目するのかの判断は担当者次第です。

私は宿泊客が減っていることをさらに分析してみます。
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宿泊客を増やせる要因は何でしょうか。。。

先ほどの分解カテゴリーやロジックツリーなどを利用して考えます。

仮に観光施設の多さが、宿泊の増加に繋がると考えると、要因の観光施設の多さを横軸にとります。
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この手法で、他自治体と比較してみると、観光施設の多さが、宿泊客の多さに繋がっていると分析できます。
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ここまでくると、打ち手が見えてくるので、地域の資源を活かすことを考えたり、広域でコンテンツを増やしたり、ということが考えられると思います。

縦軸を人口あたりでとっているのは、自治体間の差をならすためです。市民一人あたりの観光客数、もっと言えば消費額が高いことが、費用対効果も大きく、本当に市民の収入になっています。

他の比較、代替などは、また何かの機会に。ワークショップ形式でやると、いろんな分解アイデアなどが出て面白いのでぜひやってみてください。

 

因果推論と言って、原因と結果をきちんと立証する方法があり、相関ではエビデンスとは言えない、と言われていますが、現場職員が実務を行うにあたっては、難しい手法より、まずはデータで政策立案するという姿勢が普及することが大事だと思いますし、実際に入手しやすいデータを今回のように活用していくのが効率的です。

 

といいつつも、自分の専門性を高めるために計量経済学をコツコツ勉強してます。

 

全国の地域に貢献させてもらえる!?

「地域づくりワークショップ」ということで、熊本へ講師として招いていただきました。
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まずは、お昼に、熊本駅前のお好み焼き「廣」で、豚玉そばダブルで腹ごしらえ。いままで食べた広島風で一番おいしかったんじゃないかと思うくらい美味しく、途中で写真を撮ってしまいました。
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さて、熊本では、自分達の故郷、働くまちを何とかしたい!という自治体職員や地域づくりの関係者が集まり、社団法人を立ち上げられています。

そこの研修にお呼びいただき、データ、RESASなどのツールを駆使して課題を分析し、解決のアイデアをチームで練り上げていくセミナーが開催されました。
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実際に私がやっているデータを使った課題の絞込みの方法を体験してもらい、2回目に各人から政策アイデアを提案してもらいます。

 

今回はかなりデータを使うときの流れを、自治体職員が誰でもできるように作り、いままでの講演とはまったく違うやり方でした。

 

皆さん、「課題が絞り込まれる感覚を体感できた!」「今までRESASをうまく使えてないモヤモヤ感がワークショップで晴れました!」と、新しい知識や技術を得て、喜んでいただけたようで、こちらも嬉しいです。
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あとは個人やグループで、内閣府の地方創生アイデアコンテストに応募してもらい、そのまま継続して政策案をブラッシュアップしていただきたいと思います。

 

自治体職員だけでなく、いろんな職業やバックグラウンドの方々が、ゴールデンウィークの初めに、自分達で参加費まで出し合って、地域熱が凄かったです。セミナーには、お二人参加できなかったり、懇親会でご一緒できなかった皆さんもいらっしゃいましたが、また機会があればぜひお会いしたいです。
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それから、地域で奮闘していらっしゃるといえば、ワークショップメンバーの中に、高齢者の誤操作防止のための、「ワンペダル電気自動車」を普及させている方がいらっしゃり、乗せてもらいました。踏み込むとブレーキ、足を左右どちらかに倒すとアクセルで、右足でも、左足でも運転できて、アクセルを踏み込まなくていいので、足がとても楽です。
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大きい企業の役員さんなのに、現場を希望し、自ら汗を流して導入に奮闘し、ご活躍されています。自治体だけの協議会だけでなく、民間、公共は関係ない、こんなつながりが大切です。

ちなみに、日本のシェアエコ先進事例として、以下のフォーラムに登壇されるので、ご興味のあるかたはぜひ!

 https://peraichi.com/landing_pages/view/share-eco

 

次の第2回目(5月末)がまた楽しみ。糸島以外の地域でも、お手伝いできことがあれば、どんどん関わっていきたいと思います。

 

データ分析による政策立案手順

データ分析の専門家ではないですが、実際に自治体職員がやっている手法として参考になるかと思い、私の頭の中の政策立案の流れを書いてみます。

最近、ワークショップの話もあり、皆さんに流れを体験してもらうためにまとめてみました。

政策立案の流れは単純。現状と課題の分析は行ったり来たりで並行してやってます。そしてそこから課題の絞り込みが始まります。
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ただ、そこには考えを助けてくれるツールがたくさん使われています。
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です。

まず、現状と課題の分析ですが、最初は定性的に設定します。ここは普段実務で仕事をしている人たちなので、何かしら解決したいことがあるはずです。

その課題を3Cに分けます。

3Cについてはこちら参照

http://okagon.hatenablog.com/entry/2018/01/21/101130

この3つの枠で、それぞれ現状、課題を分析できる要因になるものを考えてみます。

みんなで付箋を使って出しあうとよいです。
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たとえば、上のようなものが出てきます。

考える補助として、「時間」「地域」「人口統計(性別、年齢など)」「行動(交通手段など)」「心理(楽しいなど)」の視点で考えると要素がでます。

ちなみに興味のある方はマーケティングのセグメンテーションとかググってもらえると出てくるかと。経営学を公共分野に持ち込むことも研究しているので、いつか活用事例集的にまとめれるといいなと思ってます。
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課題をどう分析していいかわからないという人でも、箱を埋めていけば、何を分析しているのかわかります。

上の表で例えば「(地域視点)どこから来ているか」は、リーサスで一発!

「リーサスを使って何かしよう」ではなく、分析の道中で「リーサスを使う場面に巡り会う」方が正しいです。

きちんと分析の手順にのれば、いま何をしているのか地図の上に自分が立っているような感覚でゴールを目指せます。
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こんな感じで、要素を分析していくと、現状から、さらに課題を再確認したり、あわせて強みや弱みを把握したりできます。

ここで強みの箱を分析して、しっかり強みを把握しておくと最後の政策立案に役立ちます。
次は課題の絞り込み。
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それぞれの箱の分析要素を確認し、課題を分析し出すと、「もしかしてこれが原因か?」と仮説を考え出します。

現状、課題で分析したデータ(グラフ)を見て立てた、その仮説をもとに「分解」「比較」「2軸」の3つを使い(「代替」は別に使います)、課題の要因を特定します。

代替に関連して、それでも重要要因なのに、データがないときに、アンケートやインタビューへ。

ここからが、見えなかったものが見えてきて面白いのですが、また次に。。。

(こちらに投稿しました)

 http://okagon.hatenablog.com/entry/2018/05/08/081105

 

町役場からブルージャイアントを目指してもいい!

BLUE GIANT』(ブルージャイアント)という、石塚真一さんの漫画を読みました。ジャズを題材とした作品で、高校生が世界一のサックスプレーヤーを目指します。

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ブルージャイアントとは、あまりに高温のために青く見える、青色巨星(せいしょくきょせい)のこと。世界最高のサックス奏者に与えられる称号らしいです。

 

漫画からも色々気付きがあります。

これまで子どもの頃から、ただ面白いかどうかでしか見ていませんでしたが、漫画の共通点は多く、仕事にも参考になることがたくさんあります。

 

仕事で日本一、世界一のプレーヤーになると考えたときに、ブルージャイアントからも教えられたり、再確認できることがあります。

 

1 努力

主人公の宮本 大(ミヤモト ダイ)は仙台市の高校生。河原で毎日3年間、深夜も真冬も、練習を欠かさない。人ができないほどの努力ができる人でないとこのレベルには到達できない。オリンピック選手もそうですが、人生の限られた時間をどう使うか。若ければ若いほど時間があり、短期間で集中して努力できますし、頭脳や体力のピーク時に努力を積み重ねていく必要があります。大人になって、あとから気付く場合が多いので、やはり子どものうちから、やりたいことというより、好きなことを見つけるのは大切です。

ちなみに最近出張で仙台に行き、漫画のモデルになった愛宕橋をたまたま通っていたので、イメージがより湧きました。そして、自分がまったく努力が足りていないことを痛感…

 

2 師匠がいる

ブルージャイアントでは世界一まではいきませんでしたが、日本のトップレベルで世界の壁を知っている師匠が現れ、自主練習しかしていない主人公に基礎と、その人の特性を伸ばす指導をします。子どもに人気のドラゴンボールなんかもそうですが、悟空も強くなる段階で師匠に出会っていきます。亀仙人はまさにそうです。

私も『データ分析×政策立案』の師匠に出会いたい…

現実的に海外の方は無理なのですが、何人か直接面会に行ったりして弟子入りしようとしています。

 

3 仲間

主人公一人で、完結したり、強くなったり、成功していくストーリーはありません。宮本大もピアノやドラムなど仲間を作ります。

しかもポイントは、仲間は『内部に外部×異分野』が加わることです。きちんと経営学の理論でもあり、サクセスストーリーや冒険漫画に使われているので驚きます。高校の同級生だけや地元だけの外を知らない人たちだけで、そのまま世界一になるのは難しいでしよう。仕事でも組織や地場の人たちをどう外に繋げていくか、仲間を作っていくかは非常に大事だし、何より自分自身が成長するためには必須です。

 

4 外の世界

あるレベルまで来たら、外の世界に飛び出します。ブルージャイアントでは高校卒業とともに、仙台から東京に出て、東京の最高のステージ『so blue(ソーブルー)』に立ったら、ドイツへ飛び出します。

仙台の高校生が、外に出ることで、新しい気付き、外の人脈ができていきます。

そしていつしか、主人公が日本の音楽に貢献したり、次世代を育てたりというのは目に見えます。

 

私も糸島の中だけ見ていたら、全国の政策コンテストなんて応募してないと思います。

応募したことで、全国の政策立案の現状を知ることもできたし、自分の足りないところを見つけたり、力をつけていきたい、目標に向けて、この道を選択したいと思うことが出てきました。

 

まさか、

田舎の町役場に入った一自治体職員の自分が、日本、世界に目を向けて、色んなことをしようと考えるなんて…


なかなか遊んであげられない息子のドラゴンボールの話も、ブルージャイアントと同じだなぁと思いつつ、佐賀の古湯温泉にある「田舎」という瓦そば屋に連れていき(付いてきてもらった!?)、二人で温泉に入って参りました。

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なぜ賞がとれたのか?

自分が1700以上もある自治体の職員で、優れているとは思えません。

でも、大臣賞がとれました。

日本全国の自治体職員で個人で大臣賞を持つ人は過去から未来まで考えても、そういないのではないでしょうか。いま現在だと、もしかしたら全国で一人しかいないかもしれません。

そう考えると、本当に偶然だけではないんじゃないかと思い、自分なりに分析してみました。

 

1 能力

    自分より頭がいい人、自治体職員として経験も知識も上の人、専門的な技能を持つ人…どう考えてもたくさんいらっしゃいます。

    したがって、頭がいいからとれる、とは限らないですね。

    しかし一方で、大学の研究室は第1回目から第3回目まで必ず大臣賞か、優秀賞(2位)を獲っており、大学の先生のような専門的な知識や能力が少なからず必要になるようです。

   つまり、一番やダントツに賢くなくても、私のような凡人でもある程度の力を養えば全国で闘えます。私は自治体職員の経験に加え、経営専門職大学で専門職の学位も持っており、学部ゼミなどと比較すると、かなり高度な知識を修得し、社会人学生の中で切磋琢磨してきたため、賢くなくても知識や技術で補えているのではないかと思います。

 

2 タイミング

    開催第2回目という、早い段階で勝負に出たことです。第3回目では、最終審査に自治体職員が5チーム中3チームもありました。しかし、第2回目では最終審査に自治体職員は私しかいませんでした。自治体職員が出場するのは、めずらしい状況でしたので、目立つことができたと思います。

   つまり「1番手の法則」です。経営学では、先発優位性と呼ばれますが、リーダー企業(市場シェアが業界トップ企業)のうち約70%が一番手にその業界で事業を起こしているというアメリカ企業のデータがあります。

    後発優位性も一応学びますが一番手を抜かすのはむずかしい。自治体は割りと先進地を真似て2番手、3番手に行くのが好きですが、ほとんど1番手には勝てません。これは政策、例えば移住施策で一番に始めた町が多く選ばれる、メディアの効果が得られるなど、勝つという意味は大きなものです。

   一番手に自治体職員として最終審査に飛び込めたことは賞獲得の大きな要因だったと思います。

 

3 仲間

   自治体職員だけの意見ばかりではなく、ビジネススクールの仲間にたくさん意見をもらうことができました。そして彼らは職場の人以上に夜集まってくれて、アドバイスをくれたり、相当忙しいのに資料を真っ赤になるくらいチェックしてくれました。

   また実際の事業で始めた企業や学校などの連携先も、アイデアの種をくれました。 ほかの自治体職員と比べると、民間企業や、市役所又は糸島市の外の仲間が多いことが「イノベーション=異分野×外部」を意図的に実践できていると感じています。

   内にも外にも反対する人はいます。反対に職場にも応援くれる人が何人もいました。内と外に仲間がいることがチャレンジ、実践に必要なことです。

 

あとは「熱意」が必要です。

疲れたので終わります。

 

地方創生☆政策アイデアコンテスト2017終わりました。

地方創生☆政策アイデアコンテスト2017のファイナルが東京大学で開催されました。
昨年とすると699組から975組まで増えてましたが、客席もたくさん。
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発表が終わると、なんだかどっと疲れました。
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結果は、、、
帝国データバンク賞!!
をいただきました。
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データの扱い方を重視していた提案だったので、帝国データバンク様に選んでいただき、大変嬉しいです。
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今年度は自治体、公務員からの応募が増えてたようで、レベルも上がったみたいです。

情報交換会では、たくさんの人とお話できたのでよかった~
「blogを読んでます」と言われた方もたくさん。
内閣府の皆さん、各経済産業局の皆さん、企業の皆さん(今年は協賛以外の方が少なかった印象)、こちらから行かないといけないのに、ご挨拶にお越しいただいて…申し訳ない気持ちと、ありがたい気持ちで幸せになりました😌✨昨年から異動になって御礼が言えず会えなかった方もいらっしゃったので寂しさも…

もうひとつ嬉しかったのは、昨年の高校生大臣賞の横山さんと内田さんも、先生と一緒に記念撮影にわざわざ来てくれました😄
でも、すぐ他の方とご挨拶になってしまい、あまり話せずごめんなさい!!
福岡に来たら、糸島案内するので、ぜひ連絡してほしいです🙇

振り返りとしては、アイデア自体が単純なものに納まったと自分でも感じました。しかしながら、組織の政策立案は起業とは違い、アイデアを飛ばすより(スタートアップでは、絵空事のスペースアウト、現実的なブルースカイアイデアの中間がよいと言われる)は、少ない経費で地域にとって効果が見込め、実務面で担当者が予算要求のタイミングに合わせて立案できるスピードを大切に考えて、自分のスキルの方向性を位置付けて行こうと思いました。

そして、EBPM+DCで、さらに立案したあとの実行、その後の評価までデータで行う(これが本当の検証型分析だと思える)ことが大事。

今日は審査員の夏野先生の質問がまさにそれでした。「レストランを何店舗くらい広げる想定ですか?」とさすがの質問に聞かれながら感心してました。
実は、「パーチェスフロー」という手法の「配荷率」の考え方で算出し、それを評価指標のKPIにしようと考えていました。
時間がなく、今回コンテストにそこまで盛り込めず「だいたい数十店舗」なんて答える始末💦すいませんでした~実務できちんとやります!(笑笑)
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すでに取り組み始めましたが、データのとおり東京のシェフは競争に苦しみ、かなり興味を持ってくれます。世の中のビジネスモデルは「低コスト化戦略」「差別化戦略」の概ね2つしか存在しないので、東京で選択しにくい差別化戦略を地方から提案しているようなものです(結構交渉で役立つので覚えて損はないです)。

その差別化は、シェフが生産者のこだわり、想いに共感してくれて初めて生まれます。小手先の食材提案でなく、ジビエ1つでも、絞め方、捌き方、冷やし方など聞くと素晴らしい、実際に見て聞いて初めてわかります。これが店頭でのストーリーに変わりきちんと伝えてくれる仲間が増えることでブランドとなっていくと考えています。そう考えるとたくさん案内できないので数十店でも大変💦

もちろん、流通の課題、お店の種類や規模による課題は出てきます。
たぶんどこの地域も悩んでるでしょう😄審査員はやっぱりそこを聞いてこられました。

まだ詳しく話せないので、あまり答えることができませんでした(まだ企業秘密と言えば済んだなぁ)。
私もやる前から想定していましたが、これは解決できそう、と考えていたので走りながらやった方がよいと思いました。こういった分野ほどイノベーションの種が眠っています。課題はわかってるけど、人間はそこまで緊急でないのに、面倒くさいことに労力をかけたがりません。でも面倒くさいことをやれば先発優位や差別化優位が働きます。担当者の粘り強さ一つで地域に貢献できます。

そして、たくさんの人を巻き込んで取り組みだすと、自分ひとりで考えなくても、関わった人たちがその課題の当事者になってくれます。
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「内と外に仲間をつくる」

糸島の生産者や東京のシェフたちが一緒になって、課題解決に協力してくれるようになってきました。
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熱意を持って、内と外に仲間をつくれば心折れずに進めることができます。
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帰りの飛行機で長々と書いてしまいましたが、年末は「糸島を盛り上げる相談をしたい」と、なぜか同じタイミングで、まったく別の数名から連絡をもらい、時間が足りず、欧米でいうパワーランチまで入ってきました(笑)

自治体職員で地域の人に頼られるなんて、仕事において最高の幸せかもしれません!

糸島市や自治体職員で価値観を共有できる仲間が増えるといいなぁ。

飛行機が遅れ、帰るのは23:30くらい、一人で缶ビールでお疲れ様会をしよ。

コンテスト関係者の皆様、応援してくれた皆様、本当にありがとうございました。
そして、香川大学備前市の皆さん本当におめでとうございました!
これから益々のご活躍を祈っています。
特に備前市のYさんには皆さんとつないでいただき、志の高い自治体職員に出会え元気もらえました。

くまモン会リーサス勉強会2回目!

熊本で2回にわたりリーサスを活用した政策立案勉強会に参加させていただきました。
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もともと参加者の皆さんの基礎知識や能力が高いので、触りの説明で分析から政策の落とし込みまできちんとされていて驚き👀‼️


熊本市天草市を題材にしましたが、これまで使ってなかった人が、たった2回でここまで使いこなすなんて素晴らしいし、熊本の自治体職員や企業の皆さんの地域をよくしたい想いがヒシヒシと伝わりました。

 

2回にわたり、参加者の皆さんが必死で頑張ってくれたので、それに応えないといけないと思い、チーム僕で、新しい政策を発表させてもらいました。

2回目からの参加の人も、「型」がなんとなくでもわかってもらえたかなと思います。


学んでくれた人たちがコンテストで活躍し、実際の政策として実現してくれると嬉しいなぁ。

 

日本に貢献できることが嬉しいし、切磋琢磨する仲間が増えたり、懇親会もしてくれて、また沢山の出会いがありました。
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