博士&MBA地方公務員の日々挑戦

(学問上)経営学をマスターした行政マンが、どれだけ地域政策に役立てるか、その実践をゆるくつづります

博士論文中間発表終わり、さらなる自己啓発を

2022.7.21に博士論文の中間発表が終了。

私が通う大学の場合、博士論文提出資格を得るために、3年次前学期(4月入学)に実施される「博士論文中間発表」において、過去2年間の研究成果及び博士論文執筆に向けた研究進捗状況を発表しなければなりません。

主査1名、副査2名(指導教員団)の先生方にご承諾いただければ次の予備調査審査会の設置に進めます。

https://isgs.kyushu-u.ac.jp/life/life6.php

 

これまでの学会誌論文の数もクリアしており、かなりデータは揃っていたので、文系特有のエビデンスの取り方や記述の仕方、先行研究、言葉の定義など、大きな修正はなく、8月末を目処に執筆に励んでいます。

3人の先生方に集まってもらい、私だけの論文指導をしていただけるので、本当に贅沢な時間です。上にも書きましたが、理論的な分析視角や論文作成の方法を習い、ひとりで研究し、学会誌に載せるレベルまで、育ててもらえます。

 

インタビュー事例の扱い方、先行研究によって明らかにしたい点を絞り込む必要性(私は苦手)、物事の関連性から記述を厚くしていったりする目の付け所、事実を導く分析(ここは得意)などこれまでなかった知識をたくさん得ました。

 

統計検定、テキストマイニングなど簡単な統計解析や地理空間情報システムを少し使えたこと、ゼロから学ぶ必要がなかったので、自分でデータを取って分析できたので楽でした。

しかし、プログラミングでスクレイピング(Web上からデータを抽出、収集)、GISと連結させたデータ解析など、さらに高度な技術を磨くため、pythonGISを並行して練習しています。

私の職業では、MBA、博士、プログラミング、統計、空間解析がすべて得られると、かなりのレア人種だと思います。

(社会調査士、専門社会調査士も申請すれば、要件クリア済み)

(ちなみに行政職員を20年すると行政書士の資格もとれる←おまけ) 

 

ただ、、、英語はやはり苦手。何年しても挫折の繰り返し。英語の論文読むのも、ゼミなどで聞いたり、話したりするのも苦痛です。海外で現地調査するのにも、国際学会での発表、海外の雑誌に投稿するのにも必要なので、なんとかしたいです。 

なんでも若いときにしておけばよかったと思いますが、若いときにはまだまだハード的にもソフト的にも身近に上のようなスキルを学べる環境ではなかったし(大学時代はまだインターネットが電話回線で通話料みたく課金、研究で使えるフリーソフト、授業なんてない)、後悔してもどうしようもない、40過ぎでここまで学べたのは幸運です。

日本は先進国でも、企業が人材投資にかけるお金はGDP比で、最低レベルです。アメリカやフランスとは20倍、ドイツ、イタリア、イギリスとは10倍の差があります(経産省)。公共団体でも同じ。このような日本の状況では、自己投資が重要とも言えます。しかし一方で、自己啓発を行う人の割合も少ないのが日本。実に46%は社外で学習、自己投資をしていないと回答し、次に少ないニュージーランドやオーストラリアでも20%超くらいです(経産省)。

何となく自分に投資、勉強を続けてこれたことは、ある意味、周りに勉強する人が少ない日本ではチャンスを活かせたかなと思います(自分の周りを見ても、職場以外でやる人は少ない)。

とにかく博士論文が目下の課題。

頭の衰えとお酒に弱くなるのは日々感じますが、学ぶことと、仲のよい職場の人との飲み会が生きがいになっています。